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大腸カメラの下剤はまだ「2リットル飲む」と思ってる? 下剤の種類を解説

 公開日:2024/11/06
錠剤もある!

大腸カメラは受ける前の処置が大変だということをよく聞きます。しかし、飲む量が減量されていたり、錠剤があったりと、大変さを軽減できる工夫ができてきているそうです。よりふじ胃腸内科・内科クリニックの依藤先生に話を聞きました。

依藤 直紀

監修医師
依藤 直紀(よりふじ胃腸内科・内科クリニック)

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大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。研修医を経て、大阪医科大学第二内科(消化器内科)に入局後、大阪医科大学附属病院(現・大阪医科薬科大学病院)、阪和住吉総合病院、第一東和会病院で消化器内科医として経験を積む。2022年、大阪府三島郡島本町に「よりふじ胃腸内科・内科クリニック」を開院。医学博士。日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化管学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・認定内科医、難病指定医。

編集部編集部

なぜ、大腸内視鏡検査の前に下剤を飲まなければならないのでしょうか?

依藤 直紀先生依藤先生

大腸内視鏡検査では、お尻からカメラを入れて大腸の中にポリープがないか、炎症が起きていないかなどをくまなく検査します。下剤を使わずにカメラを入れると、腸の中に便が残っていて十分に観察できません。そのため、事前に下剤(腸管洗浄液)を飲み、腸内を綺麗にする必要があるのです。

編集部編集部

どんな下剤を服用するのですか?

依藤 直紀先生依藤先生

いくつか薬があります。以下はその一例です。

  • マグコロールP
  • モビプレップ
  • サルプレップ
  • ニフレック
  • ピコプレップ

これらは液体の下剤ですが、液体を飲むのが苦手な人には、「ビジクリア」という錠剤タイプの下剤もあります。

編集部編集部

さまざまな種類がありますが、それぞれ特徴があるのですか?

依藤 直紀先生依藤先生

現在、最も多く使用されているのはモビプレップです。洗浄力が高いのが特徴で、従来の下剤は約2リットル飲まなければならなかったのですが、モビプレップは大体半分の量で済みます。また、従来の下剤よりも腸内を綺麗にしてくれるメリットがあります。

編集部編集部

ほかの下剤の特徴についても教えてください。

依藤 直紀先生依藤先生

例えば、マグコロールPはスポーツ飲料のような味で、比較的飲みやすいとされています。従来の下剤よりやや少ない約1.8リットルを飲んで、検査をおこないます。

※この記事はMedical DOCにて【大腸内視鏡検査の下剤の種類と飲み方を医師が解説 下剤の違いで大腸カメラの辛さや効果も異なる?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師