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「前立腺がんの早期発見方法」について医師に聞く 検査費用はどのくらいなのか

 公開日:2024/08/23
どこで検査してる?

がんを発症してしまった際、「早期発見・早期治療」が命を守ることにつながります。検査ではその部位ごとに項目が異なりますが、“前立腺がん”では、どのような検査で早期発見しているのでしょうか。今回は、佐々木クリニック泌尿器科 芝大門の佐々木先生に、前立がんの検査や費用について、詳しく伺いました。

※この記事はMedical DOCにて【前立腺がん検査のPSAを医師が解説 数値の見方や費用は? 検査はどこで受ける?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

佐々木 裕

監修医師
佐々木 裕(佐々木クリニック泌尿器科 芝大門)

プロフィールをもっと見る
1999年 東京慈恵会医科大学卒業。虎の門病院や東海大学医学部付属病院、トロント大学サニーブルックヘルスサイエンスセンターなどで臨床経験を積み、東京慈恵会医科大学講師などを経て2022年11月1日、芝大門に泌尿器科専門のクリニックを開院、院長となる。泌尿器科の専門施設として、プライマリケアはもちろんのこと、大病院での精査の判断、病院での治療後の継続フォロー、泌尿器以外の病気の相談など、きめ細やかな対応ができる施設を目指している。特にPSA高値・前立腺がんのマネージメント、日帰りの経会陰前立腺生検に力を入れている。

編集部編集部

前立腺がんの早期発見のためにはどうしたら良いのですか?

佐々木 裕先生佐々木先生

前立腺がんは早期に発見し、適切に治療することで、死亡率を低下させることが可能ながんです。しかしながら早期の場合、自覚症状がほとんどなく、なんらかの症状が出てきてからの受診ではかなり進行してしまっていることもしばしば診てきました。早期発見も重要ですが、必ずしもPSA高値だからといって、すべてに生検検査が必要なわけではありません。早期発見しても、治療意義が低いがんもあります。つまり、いかに治療が必要ながんをみつけて、治療していくかが重要です。症状がなくても定期的に検診を受けて、PSA高値の場合は、泌尿器科専門医の意見を聞く機会をもち、あくまでも「治療が必要ながん」を早期発見するのが大切です。前立腺がんは年齢とともに罹患率が上がるため、50代以降の方は、まずは一度検査を受けましょう。

編集部編集部

費用はどのくらいかかりますか?

佐々木 裕先生佐々木先生

PSA検査は、市町村などの自治体で行われる「がん検診」に含まれている場合もあります。その場合は自治体の助成などで、無料〜数千円程度で受けられると思います。まずはお住まいの自治体で確認してみてください。また、民間の健診や人間ドックや泌尿器科でも自費で行われています。適宜ご確認してみてください。

編集部編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。

佐々木 裕先生佐々木先生

PSA自体は、すべての男性が持っている物質であり、PSA値の上昇「イコールがん」ではありません。MRI検査、エコー検査、生検などを行い、専門医が総合的に判断する必要があります。 また、仮に「前立腺がん」という診断がついたとしても、すぐに積極的治療が必要とは限りません。「腫瘍マーカーが高値」「前立腺がんの疑いあり」などと聞くと不安になってしまう方も多いと思いますが、慌てずに、まずは専門医の意見を聞くことがおすすめです。心配なことは一緒に解決していきましょう。

この記事の監修医師

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