「腰部脊柱管狭窄症」の手術後のリハビリは必要? 手術の生活の注意点も医師が解説!
「腰部脊柱管狭窄症」の手術後の過ごし方はご存じですか? リハビリの有無や注意点についても「出沢明PEDクリニック」の出沢先生に解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「腰部脊柱管狭窄症」の症状や手術法を医師が解説 手術費用・成功率や術後生活の疑問も回答】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
出沢 明(出沢明PEDクリニック)
編集部
腰部脊柱管狭窄症の手術後は、リハビリが必要ですか?
出沢先生
FELの場合は、体への負担がとても少ないので、手術を終えた数時間後には歩くことができます。専門のリハビリに通わなくても徐々に動けるようになる方がほとんどですが、もちろん、必要な場合にはリハビリも行っていただくことができます。
編集部
その後の生活についても教えてください。
出沢先生
退院後1週間は、1時間以内であれば立ったり、座ったり、步いたり(正しい姿勢で)しても構いませんが、腰を捻ったり、かがんだりする動作は避けていただいています。動く時にはコルセットを着用してもらいますが、家で橫になって寝る時などは着用しなくても結構です。また、手術の傷を消毒する必要もなく、術部の絆創膏は7日後に剥がすだけです。
編集部
その後はどうですか?
出沢先生
腰を捻ったり、かがんだりする動作は3週間ほど避けていただいていますが、それ以外は徐々に通常の活動量に戻していって構いません。術後6~8週間で本格的なスポーツへの復帰も可能となります。
編集部
腰部脊柱管狭窄症の手術を検討する上で、知っておくべきことがあれば教えてください。
出沢先生
昨今は、侵襲の少ない内視鏡手術がどんどん増えてきています。「手術中の出血が少ない」「傷などの治りが早い」など、メリットはたくさんありますが、腰部の手術を内視鏡で行う場合、これらのメリットに加えて「体幹の安定に必要な“背筋群”を傷つけなくて済む」という利点もあります。ただし「内視鏡手術」と一言で言っても、術式はたくさんあります。ご自身の病態やライフスタイルなどに最も適した治療が受けられるよう、主治医からしっかりと説明を聞いた上で、納得して手術に進むようにしましょう。