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「夜間頻尿」の予防法はご存じですか? 日常生活で取り入れたいセルフケアも医師が解説!

 公開日:2024/05/17
QOLを下げないために

「夜間頻尿」の予防はご存じですか? 生活習慣で改善できることもあるそうです。今回は、すぐに実践できる夜間頻尿のセルフケア方法について「港南台かわかみ泌尿器科クリニック」の川上先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【「夜だけ頻尿で目が覚める…」医師が夜間頻尿の原因や治し方・セルフケア方法を解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

川上 稔史

監修医師
川上 稔史(港南台かわかみ泌尿器科クリニック)

プロフィールをもっと見る
東邦大学医学部卒業。その後、東邦大学医学部附属大森病院(現・東邦大学医療センター大森病院)、社会保険中央総合病院(現・JCHO東京山手メディカルセンター)、カリフォルニア大学サンフランシスコ校泌尿器科、済生会横浜市南部病院泌尿器科などで経験を積む。2019年、神奈川県横浜市に「港南台かわかみ泌尿器科クリニック」を開院。年齢・性別を問わず、排尿に関する症状を安心して相談できるような環境を提供できるよう心がけている。医学博士。日本泌尿器科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医。日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 、日本癌治療学会、日本泌尿器腫瘍学会、腎癌研究会の各会員。

編集部編集部

夜間頻尿対策のセルフケアを教えてください。

川上 稔史先生川上先生

すぐに実践できることとしては、たくさん尿が出ている人は「寝る前に水分やアルコールを控えること」「夕方以降はカフェインの摂取を控えること」などでしょうか。それから、運動不足やストレスも夜間頻尿の原因になりますので、気をつけるようにしましょう。

編集部編集部

運動不足も夜間頻尿と関係あるのでしょうか?

川上 稔史先生川上先生

はい。運動不足になると下肢の血流が悪くなり、むくみが生じます。つまり、足に水分がたまっているという状態で、この余分な水分はやがて尿になり、夜間頻尿の原因になるのです。解決策として、ウォーキングやふくらはぎを使う運動など、下半身に刺激を与える運動を習慣化するといいでしょう。そして、可能であれば夕方以降に運動することがおすすめです。あるいは、昼間のうちに足を上げておくなど、夕方以降に足がむくまないような工夫も効果的です。

編集部編集部

食事面で気をつけることはありますか?

川上 稔史先生川上先生

「塩分の摂り過ぎ」には要注意です。塩分をたくさん摂ると体外へ排出しようと尿量が増えてしまいます。とくに高血圧の治療されている人は、厳格な制限が必要です。また、就寝の2時間くらい前からできる限り水分摂取を控えるのも夜間頻尿対策になります。

編集部編集部

あらためて、夜間頻尿とどのように向き合えばいいのでしょうか?

川上 稔史先生川上先生

夜間頻尿はQOLを低下させる困窮度の高い症状です。もし、日常生活に支障が出ているのであれば、ぜひ泌尿器科を受診してください。もしかしたら、夜間頻尿の背後は、心不全、糖尿病、高血圧などの生活習慣病が隠れているかもしれません。そうした疾患を見つけたり、生活習慣を見直したりするキッカケになります。規則正しい生活へ改善する一助にもなるでしょうから、もし生活に支障があれば一度受診していただきたいと思います。

この記事の監修医師

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