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「高血圧の改善」には生活習慣の見直しを! 医師が勧める方法とは

 更新日:2024/04/25

「高血圧」を改善するためには生活習慣の見直しが必須です。しかし、自分に当てはめると「何をすればいいのかわからない」と思う方も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、医師が勧める生活習慣の改善方法について、清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニックの清水先生に話を聞きました。

※この記事はMedical DOCにて【「肥満」はなぜ高血圧になりやすいのか? 放っていると糖尿病の恐れ】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

清水 裕史

監修医師
清水 裕史(清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック)

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1999年名古屋大学医学部卒業。春日井市民病院、公立西知多総合病院内分泌・代謝内科部長、独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院内分泌・糖尿病内科診療部長兼糖尿病センター長などを経て、2020年清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック開院。専門分野である糖尿病や高血圧症など生活習慣病を中心に、これまでの経験を活かして甲状腺疾患なども診察。地域のかかりつけ医として、感冒や花粉症などの一般内科治療のほか、予防接種や健康診断などの予防医療にも力を入れている。

編集部編集部

では、体重を減らせば血圧の適正値を目指せるのでしょうか?

清水先生清水先生

ある程度の効果は期待できるでしょう。実際、肥満の方が体重を1kg減らすと、血圧が2mmhg低下したというデータもあります。しかし、これは必ず期待できるというわけではありません。体重を減らすだけでなく、生活習慣の見直しや、状態によっては内服治療を受けることも必要でしょう。

編集部編集部

では、肥満傾向でも血圧が正常値の場合には、ダイエットをすれば高血圧を予防できますか?

清水先生清水先生

体重を落とすだけでなく、規則正しい食生活や運動習慣を継続することが大切です。例えば、塩分摂取量の制限や有酸素運動などが有効とされています。これまで運動不足や過食、塩分の過剰摂取などの生活習慣を続けてきたのなら、そのような生活習慣を正すことが大切です。

編集部編集部

自己流のダイエットや運動でも効果はありますか?

清水先生清水先生

ないとはいえませんが、既に肥満傾向や高血圧の場合には、医療機関で指導を受ける必要があります。普段運動習慣のない方が、いきなり激しい運動や食事制限などをしても続かない可能性が高く、間違った方法で実践してしまうこともあるかもしれません。それによって、低血糖などの不調を招いてしまうこともあるのです。また、体への負担などを考慮し、体重やBMIの値に応じて、運動の方法や強度なども変える必要があります。

編集部編集部

では、肥満がある場合や高血圧の心配がある場合には、病院を受診した方が良いのですね。

清水先生清水先生

そうですね。一度病院を受診し、食事内容や運動療法など、医師の指示に従って行いましょう。

編集部編集部

ありがとうございました。最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。

清水先生清水先生

肥満と高血圧は密接な関係にあります。また、肥満の原因も遺伝によるものや生活習慣によるもの、ホルモンなどの病気によるものなどさまざまです。肥満を改善させるために運動などを行うのは良いことですが、既に高血圧の場合やほかの病気が隠れている場合などにはかえって不調の原因になってしまう恐れもあります。そのため、肥満の原因や血圧の値などに応じて運動や食事内容などを医師に指導してもらった方が良いでしょう。一度医療機関を受診して、検査を受けてみましょう。

この記事の監修医師

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