「生理中のエッチ」でも妊娠する可能性あり!? どんなリスクがあるのか産婦人科医が解説!
生理中の性行為でも妊娠する可能性があることはご存じですか? 今回は、生理中の性行為は避けた方がいい理由やリスクについて「ショコラウィメンズクリニック」の木崎先生に解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【生理中のセックスはキケン! 妊娠や性感染症のリスクを産婦人科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
木崎 尚子(ショコラウィメンズクリニック)
編集部
月経中に性行為することは、問題ないのでしょうか?
木崎先生
医学的な観点からすれば、月経中に性行為をすることは絶対にNGというわけではありません。しかし、リスクがあるのは確かです。そのため一般的には、「月経中の性行為は避けたほうが良い」と言われています。
編集部
ある意味では「月経中は妊娠することがないので、安全」という考え方もありますよね。
木崎先生
確かに、月経中は妊娠をする確率が極めて低いとされています。なぜなら、通常の周期であれば、排卵は月経の約2週間前に起こるからです。排卵してから、卵子は12〜24時間しか生きることができないので、基本的に月経中の性行為は妊娠する確率が極めて低いと考えられています。ただし、妊娠する可能性がゼロではないことは覚えておいてほしいと思います。
編集部
月経中の性行為で、妊娠することもあるのですか?
木崎先生
はい、あります。たとえば、月経中の性行為は妊娠の可能性が低いといっても、10代や20代前半の若い人たちは、月経の周期が安定しないため、排卵のタイミングがずれることもあります。そのため、月経中でも妊娠する可能性はゼロではないのです。
編集部
なるほど、月経周期に理由があるのですね。
木崎先生
それから、月経だと思っても実は不正出血だったということもあります。ある程度の出血があると月経と勘違いしがちですが、もしかしたらそれは不正出血かもしれません。出血か不正出血か、自分で見分けるのが難しいこともありますから、安易に「月経中だから安心」と判断しない方が賢明です。