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最悪失明も… 糖尿病の三大合併症「糖尿病網膜症」が現れるのはいつ頃?

 公開日:2024/04/23
早期発見・早期治療

糖尿病網膜症が現れるのは個人差があるそうです。高血圧やコレステロール値が高い、若年であるほど症状が進みやすいと言われています。糖尿病発覚時には、すでに合併しているケースもあるとイセザキ眼科医院の杉本先生の弁。詳しく話を聞きました。

※この記事はMedical DOCにて【糖尿病の三大合併症の1つである「糖尿病網膜症」、末期になるまで自覚症状がないって本当?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

杉本 哲理

監修医師
杉本 哲理(イセザキ眼科医院)

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獨協医科大学医学部卒業。その後、複数の大学病院で眼科医として経験を積む。2018年、神奈川県横浜市中区に位置する「イセザキ眼科医院」の院長に就任。来院した患者さんが、自分の病気を理解して治療に満足し、笑顔で帰れるような治療を心がけている。神奈川県眼科医会理事、横浜市眼科医会常任理事。難病指定医。日本眼科学会CTR認定医。日本糖尿病眼学会、日本網膜硝子体学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本緑内障学会の各会員。

編集部編集部

まず、糖尿病網膜症について教えてください。

杉本 哲理先生杉本先生

糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で起こる合併症の1つです。網膜の毛細血管が障害を起こしている状態で、放置すると硝子体出血や網膜剥離、血管新生緑内障などを起こし、最悪の場合は失明することもある病気です。

編集部編集部

なぜ、糖尿病が原因で網膜に障害が起こるのですか?

杉本 哲理先生杉本先生

まず、網膜は目の一番奥にある組織で、明るさや色を感じ取る役割を担っています。そして、網膜にはたくさんの神経が集まっており、無数の毛細血管が通っています。糖尿病になると、たくさんの糖を血中に含み、固まりやすくなります。血液は細胞に酸素や栄養を届ける働きがあるため、網膜の毛細血管で血液が詰まったり、血管の壁に負担がかかったりすると、網膜に酸素や栄養素が届かなくなってしまいます。そのため、網膜に障害が起きるのです。

編集部編集部

糖尿病になってから、糖尿病網膜症が現れるのはいつ頃ですか?

杉本 哲理先生杉本先生

個人差があります。一般的に、高血圧の人やコレステロール値が高い人、若い人は症状が進みやすいとされています。人によっては、「糖尿病が発見された時には糖尿病網膜症が合併していて、半年後には視力低下してしまった」というケースもあり得ます。そのため、早期発見・早期治療が重要になってきます。

この記事の監修医師

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