霰粒腫になる原因はご存じですか? アイメイクや脂っぽい食事のせいって本当?
霰粒腫の原因は、マイボーム腺の腫れや詰まりに関係があるそうです。それを引き起こしているのは、アイメイクなどの化粧品によるものだったり、ホルモンバランスの乱れだったり、疲れや食生活だったりとさまざまな要因が考えられると言います。ごたんだ眼科クリニックの逢坂先生に詳しく教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【霰粒腫は「自然治癒するのか?」「放置するとどうなるか」を眼科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
逢坂 さやか(ごたんだ眼科クリニック)
編集部
「霰粒腫」とはどのようなものですか?
逢坂先生
まぶたの裏には、脂質を分泌するマイボーム腺と呼ばれるものがあり、ときどきこのマイボーム腺が腫れたり、詰まったりすることがあります。そうすると、分泌した脂がまぶたの内側にたまり、肉芽腫(にくげしゅ)というしこりになってしまいます。この状態を「霰粒腫」といいます。
編集部
マイボーム腺はどのような役割を果たしているのですか?
逢坂先生
マイボーム腺は、主に脂質を分泌しています。この脂質は涙の蒸発をコントロールする役割を担っており、そのおかげで瞳が潤った状態をキープできるのです。
編集部
なぜ、そのマイボーム腺が詰まってしまうのですか?
逢坂先生
原因はさまざまだと言われています。たとえば、アイメイクなどの化粧品が詰まってしまったために、マイボーム腺が詰まることがあります。また、ホルモンバランスが乱れたことにより、分泌液の粘度が高まってしまったために起こることもあります。そのほか、疲れや免疫力の低下、脂っぽいものを好む食生活が原因となって起こることもあります。
編集部
霰粒腫はどのような症状が見られますか?
逢坂先生
急性期には痛みやかゆみ、赤み、腫れなどが起こります。また、しこりが大きくなったり、数が増えたりすると、異物感を強く感じることもあります。さらに症状が進むと、まぶたの皮膚がただれてしまうこともあります。