目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「手足のしびれ」の受診先はご存じですか? 治療法や対処法も医師が解説!

「手足のしびれ」の受診先はご存じですか? 治療法や対処法も医師が解説!

 公開日:2024/04/18
手足のしびれ対処法

「手足のしびれ」が出たとき、何科に受診すればいいのかご存知ですか? また、受診したらどのような治療を受けられるのかも気になるポイントです。今回は、手足のしびれの対処法について「銀座内科・神経内科クリニック」の霜田先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【「手足がしびれる」症状が出たときの原因・治療法・受診先を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

霜田 里絵

監修医師
霜田 里絵(銀座内科・神経内科クリニック)

プロフィールをもっと見る
順天堂大学医学部卒業、順天堂大学大学院神経学修了。順天堂大学医学部附属順天堂医院などで臨床経験を積んだ後の2005年、東京都中央区に「銀座内科・神経内科クリニック」開院。神経内科に特化した医療を提供している。日本神経学会認定専門医、日本内科学会認定医、日本抗加齢医学会認定専門医、日本医師会認定産業医。

編集部編集部

手足のしびれがあったら、何科を受診したらいいのでしょうか?

霜田 里絵先生霜田先生

例えば、手足のしびれに加えてめまいや頭痛を伴うなど、ほかの症状もみられる場合には脳神経内科または脳神経外科を受診するといいでしょう。また、首や腰に強い痛みがある場合などは整形外科を受診してください。手足のこわばりなどが気になる場合は、内科または膠原病内科に相談するのがいいと思います。

編集部編集部

手足のしびれは、どのように治療するのですか?

霜田 里絵先生霜田先生

まずは、しびれの原因を調べます。例えば当院では、しびれの起こり方や部位などを問診で確認した後に、脳由来の可能性があれば頭部MRI検査を脊椎や腰椎などに原因がありそうな場合はレントゲンや脊椎MRI検査をおこないます。また、末梢神経に障害が起きていて、腕や手など上肢にしびれが起きていれば末梢神経伝導検査をします。そのほか、膠原病や糖尿病の可能性があれば血液検査もおこないます。

編集部編集部

その後、治療に進むのですね。

霜田 里絵先生霜田先生

脳血管障害が起きている可能性があれば緊急性が高いため、必要に応じてER(救急)に対応している病院を紹介します。また、頸椎性や腰椎性のしびれの場合は、手術など外科的処置を必要としないことは多く、内服薬の投与などで保存的治療をおこないます。末梢神経障害によるしびれについても、内服薬の投与や原因となる疾患に応じた治療をします。

編集部編集部

色々な検査をしても悪いところが見つからず、「精神的な問題」や「更年期障害」などと診断されることもありますが、その場合はどうしたらいいでしょうか?

霜田 里絵先生霜田先生

「精神的な問題が原因かもしれない」と言われたら、心療内科や脳神経内科に相談しましょう。また、「更年期障害では?」と診断されたら、婦人科を受診してみることをおすすめします。

編集部編集部

最後に、手足のしびれとどのように向き合えばいいですか?

霜田 里絵先生霜田先生

手足のしびれの原因は様々であり、原因に応じた治療が必要となります。そのため、しびれが生じたときは自己判断せずに、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。また、しびれの治療はすぐに効果が出るものではなく、根気が必要であることを理解しておくことも大切です。「3週間、薬を服用したけれど全然よくならない」と、自己判断で服薬をやめてしまう人も多いのですが、必ず医師の指示に従って少なくとも2~3カ月は薬を継続するようにしましょう。

この記事の監修医師

注目記事