【変形性膝関節症】治すための運動・薬・手術療法の3種類を医師が解説
公開日:2024/04/04
加齢や体重の増加が原因によって膝の関節にある軟骨がすりへり、関節の痛みや動かしづらさを感じるようになる「変形性膝関節症」。具体的な治療法には3種類あるそうです。それぞれの治療法について、竹内先生にお聞きしました。
監修医師:
竹内 弘毅(たけうち整形外科)
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2004年、群馬大学医学部卒業。済生会宇都宮病院や慶應義塾大学整形外科、茨城県立こども福祉医療センター(現 愛正会記念 茨城福祉医療センター)などを経たのち、地域医療に貢献したいと2020年3月、たけうち整形外科を開院、院長となる。最新の知識を取り入れていくことや、症状を一つひとつ、親切・丁寧に診ていく医療を心がけている。
編集部
変形性膝関節症の治療にはどんなものがありますか?
竹内先生
変形性膝関節症の治療は、大きく分けると、運動療法・薬物療法・手術療法の3つです。
編集部
それぞれについて教えてください。まずは運動療法から。
竹内先生
運動療法は、いわゆるリハビリテーションですね。筋肉をつけたり、身体の正しい使い方などを習得したり、さらには有酸素運動をしたりすることで体重コントロールもはかっていきます。筋肉は、すぐにつくわけではないので、コツコツと継続することが大切です。
編集部
続いて、薬物療法は?
竹内先生
変形性膝関節症に対する薬物療法には、消炎鎮痛剤の飲み薬や湿布などの外用剤、関節軟骨を保護するヒアルロン酸や抗炎症作用のあるステロイドの注射などがあります。いずれも即効性はありますが、効き目が持続しないので、薬の効果が切れると、また痛くなってしまう人も多いですね。
編集部
マッサージなどはどうですか?
竹内先生
マッサージや物理療法は筋緊張の緩和や血行促進などの効果があり、「痛みが楽になった」という方は多くいらっしゃいますが、炎症を抑えるような根本的な治療ではなく、効果は短期的な事が多いですね。