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「白内障手術」の眼内レンズの種類はご存じですか? 単焦点・多焦点の違いも医師が解説!

 更新日:2024/03/25
単焦点・多焦点 なにが違うの?

「白内障手術」の眼内レンズの種類はご存じですか? 単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズの違いについても、「アイケアクリニック東京」の佐藤先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【白内障手術の眼内レンズの選び方を眼科医が解説 多焦点・単焦点どちらが良い?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

佐藤 香

監修医師
佐藤 香(アイケアクリニック東京)

プロフィールをもっと見る
獨協医科大学医学部卒業。獨協医科大学越谷病院(現・獨協医科大学埼玉医療センター)入局。眼科勤務を経た2012年、首都圏を中心に5院展開する「アイケアクリニック」のうち「アイケアクリニック本院」「アイケアクリニック東京」の院長に就任。日々、患者の望む見え方を実現できるようにするための手術を心がけている。医療法人トータルアイケアの理事も務める。

編集部編集部

眼内レンズの種類で良く聞くのが「多焦点や単焦点」です。

佐藤香医師佐藤先生

そうですね。レンズ選びは手術後の見え方に関係してきます。単焦点レンズはピントの合う箇所が1箇所になり、好みに応じ、近くや遠く、中間などが選べます。そもそも白内障の患者さんは、年代的にもピント合わせの機能が落ちてきているはずです。したがって、今使っているメガネや老眼鏡を併用してもいいので、手術前の見え方から「ガラッと変わるのは嫌だ」という方には、単焦点レンズが有力な選択肢となるでしょう。

編集部編集部

一方で「メガネ要らず」を希望するなら多焦点ということですか?

佐藤香医師佐藤先生

はい。近くから遠くまで眼鏡なしで見えることが期待できるレンズです。ただし、多焦点レンズでは一部、自由診療になることもあります。単焦点レンズなら全ての費用が保険適用になります。なお、多焦点レンズの構造は複雑ということもあり、夜間などに光がチラつくハローグレア現象が問題となってきました。しかし、今では改良がかなり進んでいます。ぜひ、最新情報を担当医師に確認してみてください。

編集部編集部

多焦点レンズの中には「3焦点」もあるそうですが?

佐藤香医師佐藤先生

はい。「遠近」の2焦点ではなく「遠中近」の3焦点、さらに5焦点タイプのレンズも登場しています。これと並行して、レンズの見る場所によって焦点距離を変える「屈折型」は少数派になってきました。遠近両用のメガネで、変な見え方になったことはありませんか? 遠近のレンズのちょうど境目で見ると、見えの不具合を生じさせることがあります。ですから今の主流は、遠~近のそれぞれが見える“線状のレンズ”をいくつもの同心円状に配した「回折型」です。

この記事の監修医師

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