マスクによる肌荒れ・ニキビの理由はご存じですか? 「マスクネ」の原因も医師が解説!
「マスクネ」という言葉はご存じですか? マスクをつける時期になると、マスクネに悩む人が増えているそうです。今回は、マスクネの原因や問題点について「森本内科・循環器科」の森本先生に解説していただきました。
監修医師:
森本 典行(森本内科・循環器科)
編集部
最近「マスクネ」のトラブルに悩んでいる人が多いと聞きました。
森本先生
確かに、そういうお悩みで受診される方も増えています。「マスクネ」とは「マスク」+「アクネ菌」の造語でして、わかりやすくいうと、マスクをすることで発生したニキビのことです。
編集部
なぜ、マスクをするとニキビができるのですか?
森本先生
マスクを着用したまま会話をしようとすると、どうしてもマスクが動いて皮膚と擦れてしまいます。また、食事などのときに、マスクを付け外しすることも多いでしょう。これが皮膚にとって悪い刺激となり、皮膚のバリア機能が低下します。それによってアクネ菌が増えるのです。
編集部
マスクによる刺激が問題なのですね。
森本先生
そのほか、外出の機会が減ったことでメイクをしなくなって、「スキンケアも簡単に済ませるようになった」という女性も増えているようです。そうしたことも、マスクネの原因になっているのではないかと思います。
編集部
いろいろなことが原因になっているのですね。
森本先生
それから、マスクの中は吐く息によってどうしても蒸れやすく、高温多湿の状態になってしまいます。そのため雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビができてしまうということもあります。
編集部
マスクネは顔のどの部分にできることが多いのですか?
森本先生
一般的にはマスクで覆われているエリア、すなわち、顎、口周り、鼻、頬のあたりにできやすいとされています。特にフェイスラインのニキビに、悩まされている方が多いですね。