早ければ40代で発症する可能性も…白内障の原因は? 眼科医が解説
「白内障」の最大の原因は加齢と言われ、年齢を重ねるごとに発症リスクが高まると言われます。また、若い世代でも白内障を発症している人は増えているようです。そこで「白内障」の原因や発症年齢について、丸山眼科の丸山先生に解説してもらいました。
監修医師:
丸山 登士(丸山眼科クリニック)
編集部
白内障の原因は何ですか?
丸山先生
白内障は年齢を重ねるごとに発症する確率が高くなるため、最大の原因は加齢とされています。ほかには、外傷(目への外的ダメージ)や紫外線による影響、長期のステロイド治療、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの病気がある場合にも発症しやすいと考えられています。
編集部
加齢が主な原因とのことですが、早いと何歳くらいで発症するのでしょうか?
丸山先生
早ければ40代で発症して、自覚症状がないまま進行してしまうこともあります。また、稀ですが母子感染や遺伝、染色体異常などが原因で胎児期に発症する先天性の白内障もあります。
編集部
なぜ、40代でも発症することがあるのですか?
丸山先生
様々な原因がありますが、とくに若年の患者さんの場合は、外傷や紫外線、薬剤による影響が考えられます。例えば、アトピー性皮膚炎で長くステロイド薬による治療を受けていたり、仕事やスポーツの関係で紫外線を浴びる時間が長かったり、また最近ではパソコンやスマホなどの光なども影響して白内障を発症することもあります。
編集部
年齢層別での発症頻度が知りたいです。
丸山先生
50代で40%ほどとされていますが、60代で70%、70〜80代ではほぼ100%と言われています。白内障は加齢によって確実に生じるので、早いうちから発症しないよう対策をするべきだと考えます。