「バセドウ病」の検査方法をご存じですか? 各項目や受診先も医師が解説!
「バセドウ病」になったときどのような検査をするのか、そもそも何科で受けられるか知っていますか? 今回は、バセドウ病の検査方法や検査項目について「とき内科クリニック座間駅前」の土岐先生に解説していただきました。
監修医師:
土岐 卓也(とき内科クリニック座間駅前)
編集部
バセドウ病の検査方法について教えてください。
土岐先生
バセドウ病の診断では、症状の確認や血液検査、超音波(エコー)検査を行います。また、場合によって「アイソトープ検査」を行うこともあります。
編集部
血液検査ではどんな項目について調べるのですか?
土岐先生
多くの項目について調べますが、一般的な項目のほか、甲状腺機能検査(FT3、FT4、TSH)や甲状腺抗体検査(TRAb、TSAb、TgAb、TPOAb)などを行います。
編集部
超音波検査ではどんなことを調べるのでしょうか?
土岐先生
超音波検査では、甲状腺の大きさや甲状腺機能性結節(プランマー病)などの腫瘍の有無、血流の亢進の有無、周辺のリンパ節が腫れていないかなどを調べます。最近では、超音波検査によって触診では見つけられない程度の大きさの腫瘍まで発見できるようになり、バセドウ病を診断する上で重要な検査といえます。
編集部
アイソトープ検査はどんな検査ですか?
土岐先生
微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を注射やカプセルの服用によって投与することで、その薬が甲状腺に集まり、薬から放出される放射線を専用の装置で検出し、甲状腺の大きさや機能、形態などを調べる検査です。この検査は一般のクリニックなどでは行うことができず、大学病院など大きな病院で受けることができます。
編集部
このようなバセドウ病の検査は何科で受けることができますか?
土岐先生
一般的には「内分泌科」や「甲状腺外科」、「耳鼻咽喉科」などで対応しています。