「冷え性」を漢方薬で改善! 冷え対策に効果的な漢方薬の種類を医師が紹介
「冷え性」で悩んでいる人におすすめしたいのが、副作用が少なく、身体にも優しい漢方薬です。今回は、冷え性に効果的な漢方薬の種類について「すみれが丘そよかぜクリニック」の芹澤先生に解説していただきました。
監修医師:
芹澤 敬子(すみれが丘そよかぜクリニック)
編集部
冷え性におすすめの漢方薬はありますか?
芹澤先生
前提として、冷え性に効く漢方薬には色々な種類があり、一人ひとりの症状や体質に合わせて選択します。例えば、体力が中等度以上で足や指先などの末端が冷える人には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」という漢方薬が適しています。
編集部
ほかにも冷え性に効く漢方薬はありますか?
芹澤先生
「十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)」という、疲労・倦怠感、貧血、食欲不振、寝汗などを伴う冷え性に適している漢方薬もあります。
編集部
症状によって、使い分けが必要なのですね。
芹澤先生
そうです。あとは、ストレスなど自律神経の乱れで冷え性が起きている場合には「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」を、下半身が冷えて上半身はのぼせる人の場合には「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を、下半身が冷えて重たいと感じる人には「苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)」がおすすめです。このように、その人に適したものを使うことが冷え性対策で重要になってきます。
編集部まとめ
冷え性に効果のある漢方薬はいくつか種類があり、体質や症状によって使い分けるのが重要とのことでした。冷え性で悩んでいる人は、ぜひ漢方薬の服用も検討してみてくださいね。