「冷え性」はなぜ起こる? 原因や部位別の冷え症状を医師が解説
多くの女性が悩んでいる「冷え性」。冷え性が続くと内臓機能が衰えたり、免疫力が低下したりと様々なトラブルを引き起こします。今回は、そんな冷え性の原因について「すみれが丘そよかぜクリニック」の芹澤先生に解説していただきました。
監修医師:
芹澤 敬子(すみれが丘そよかぜクリニック)
編集部
そもそも、なぜ冷え性は起きるのでしょうか?
芹澤先生
冷え性は、体を温める働きが弱まっているために起きると考えられています。つまり、代謝が落ちていたり、体が消耗して熱を作れなくなったりしていることが原因で、冷え性が起きているのです。また、もともと虚弱体質で冷えに弱いということも原因として考えられます。
編集部
ほかには、どのような原因がありますか?
芹澤先生
日常的な冷えの問題もあります。具体的には、夏場、クーラーの風に当たったり、冷たい食べものや飲みものを飲食したりすることで、体を冷やしてしまいます。また、体を冷やす性質のある食べものを好んで摂取していたり、体を冷やすような服装をしていたりすることも、冷え性の原因になり得ます。
編集部
一般に、体温がどれくらいになると冷え性というのですか?
芹澤先生
冷え性は、四肢の末端だけ冷えている場合には、体温を測っても低くないことがあります。また、自分では冷えているという自覚がなくても、他人に「手足が冷たい」と指摘されることもあるでしょう。そのため、当院では、たとえ体温が低くなくても自分で冷えを感じていたり、他人から冷えを指摘されたりする場合には、冷え性として診察をしています。
編集部まとめ
冷え性は、代謝の低下や元々の体質、日常的な冷えが原因で起こるとのことでした。また、自分で自覚がなくても冷え性の場合があるので、他人に指摘されたら医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。