「尿酸値を下げる」可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

メディカルドック監修医が尿酸値の上昇を抑える・予防する食べ物をご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「尿酸値を下げる食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
尿酸値とは?
尿酸値とは血液中の尿酸の値です。
尿酸とは何ですか?と思う方もいると思います。尿酸とはプリン体というエネルギーの原料となる物質が体内で代謝された後に残るものです。
尿酸値が7.0mg/dL以上となった時に高尿酸血症と診断します。
尿酸値が高くなる原因は、尿酸産生過剰・飲水不足などで尿酸の排泄力が弱い・それらの混合型です。
食事・飲酒・飲水量・運動習慣などの生活習慣や肥満や高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病が尿酸の産生や排泄に影響します。
尿酸値が高いとどうなる?痛風以外の病気の可能性も
尿酸値が高いまま放置すると、体内で尿酸が結晶化し、関節や臓器に沈着して痛風・尿路結石・腎臓病などを引き起こす危険があります。肥満・メタボリックシンドローム・高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病を合併していると、動脈硬化がさらに進行しやすくなり心疾患や脳血管障害などの合併症のリスクが高まります。
尿酸値を下げる食べ物の摂取や尿酸値を上げやすい食べ物の制限など、生活習慣を改善して合併症のリスクを低減させましょう。
尿酸値の上昇を抑える、予防する食べ物・食生活
牛乳や乳製品を摂取しましょう
牛乳などの乳製品に含まれるカゼインやアミノ酸というたんぱく質は尿酸を排出する作用があります。牛乳や乳製品は尿をアルカリ化する作用もあり、尿酸の排泄を促します。
低脂肪や無脂肪の牛乳やヨーグルトの摂取がおすすめです。
野菜を摂取しましょう
野菜は尿をアルカリ化して尿酸を尿に溶けやすくし、排出されやすくなります。また、野菜はビタミンCを豊富に含んでいる食材です。ビタミンCは腎臓での尿酸再吸収抑制や排出促進効果があります。
特定の野菜にこだわらず、色々な野菜を毎食取り入れることがおすすめです。
海藻・きのこを摂取しましょう
海藻・きのこは尿をアルカリ化して尿酸を尿に溶けやすくし、排出されやすくなります。
ひじき・わかめやしいたけ・しめじなどを毎日取り入れることがおすすめです。
水分を摂取しましょう
十分な水分補給は尿量を増やし、尿酸の排出を促します。
日本痛風・尿酸核酸学会のガイドラインでは1日2000mLの尿量になるような飲水量を推奨しています。一度に大量に飲むと体に負担がかかってしまうため、こまめに補給をしましょう。
心臓病・腎臓病などで医師から飲水制限の指示がある場合は指示に従ってください。
水・麦茶・ほうじ茶などカフェインの含まれない飲み物がおすすめです。
DASH食・地中海食がおすすめです
DASH食とはアメリカで調査・研究され、高血圧の改善・予防に推奨されている食事法です。果物・野菜・ナッツ・低脂肪乳製品・全粒穀類・さや豆類を多く摂り、食塩・甘味飲料・肉類摂取を減らします。
地中海食とは地中海沿岸の伝統的な料理のことです。果物・野菜・ナッツ・豆類・全粒穀物・乳製品を毎日、魚を週に2回程度、肉類、甘味、菓子類の摂取を減らします。
DASH食や地中海食は尿酸値を下げる効果があると、日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインで推奨されています。
「尿酸値を下げる」食べ物・飲み物はご存知ですか?病気についても医師が解説! | メディカルドック
尿酸値を下げる食事レシピ・栄養素を解説【管理栄養士監修】 | メディカルドック
「尿酸値を下げる食べ物」についてよくある質問
ここまで尿酸値を下げる食べ物について紹介しました。ここでは「尿酸値を下げる食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
トマトを摂取することで尿酸値を下げることはできるのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
トマトはビタミンCを多く含む食品であり、アルカリ性食品です。ビタミンCやアルカリ性食品の摂取は尿酸値の低下が期待できます。他の野菜・海藻・きのこもアルカリ性食品で、ビタミンCを含みます。トマトだけではなく、色々な野菜・海藻・きのこを摂取することがおすすめです。
プリン体が少ない食事を心掛ければ尿酸値は下がりますか?
伊藤 陽子(医師)
プリン体の過剰摂取は、体内での尿酸を過剰に産生し、尿酸値を上げる原因となります。尿酸は肥満(摂取エネルギーの過剰)や過剰飲酒などでも産生されます。
プリン体の少ない食事を心掛けるだけではなく、適正量のエネルギー摂取や適量の飲酒量にして、尿酸の産生が過剰にならないような食生活がおすすめです。
まとめ 尿酸値を下げる食べ物を知って痛風予防
尿酸値が慢性的に高い状態が続くと、痛風発作を起こしたり、腎臓病や生活習慣病の発症、心疾患や脳血管障害を引き起こすリスクになります。
尿酸値高値を指摘されたら、自覚症状がないからと放置せず、肥満の解消や食生活の見直しをし、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
「尿酸値」の異常で考えられる病気
「尿酸値」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
整形外科の病気
腎臓内科の病気
- 腎臓病
泌尿器科の病気
内科の病気
慢性的に尿酸値が高い状態は、結石の関節や臓器への沈着が起こりやすくなり、痛風や腎臓病など他の病気を引き起こすリスクになります。尿酸値が高い人は肥満や他の生活習慣病を合併していることも少なくないため、動脈硬化が進みやすく、心疾患や脳血管障害を引き起こす危険があります。
健康診断などで尿酸値の高値を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。




