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「悪玉コレステロール値の基準値と結果の見方」はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2024/11/18

悪玉コレステロールとは?Medical DOC監修医がLDLコレステロールを減らす方法や基準値、数値が高い人の病気のリスクなどを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「悪玉コレステロール」を減らす方法・下げる食べ物はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

悪玉コレステロール値の見方と再検査が必要な悪玉コレステロール値に関する数値・結果

ここまでは悪玉コレステロールについて紹介しました。
再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。
以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

悪玉コレステロール値の基準値と結果の見方

悪玉コレステロールの値が140mg/dL以上になると、高LDLコレステロール血症と診断されます。健康診断の結果を見て、悪玉コレステロールが140mg/dL以上の場合は、早めに内科を受診しましょう。180mg/dL以上の場合は、家族性高コレステロール血症の可能性もあります。ここまで悪玉コレステロールの値が高い場合は、動脈硬化のリスクが非常に高くなっているため注意が必要です。

健康診断・血液検査の悪玉コレステロール値の異常値・再検査基準と内容

健康診断では、血液検査を行って悪玉コレステロールの値を調べます。検査費用は、3割負担の場合、約2,500~3,000円です。悪玉コレステロールの値が140mg/dL以上の場合は、内科で再検査や精密検査を受けましょう。緊急性は高くありませんが、放置していても値が自然に改善されることはほぼありません。知らず知らずのうちに動脈硬化が進む原因となるため、早めに受診するようにしてください。再検査の結果、高コレステロール血症と診断された場合は運動療法や食事療法、薬物療法などで治療を行います。

「悪玉コレステロール」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「悪玉コレステロール」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

血液検査でLDLコレステロールが高いと脂質異常症なのでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

LDLコレステロールの値が140mg/dL以上の場合は、脂質異常症と診断されます。中性脂肪が高かったりHDLコレステロールが低かったりする場合も脂質異常症となるため、ほかの値にも注意しましょう。

悪玉コレステロールを下げる食べ物はありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

悪玉コレステロールを下げる食べ物には、野菜や海藻、納豆などの大豆製品や魚類などがあります。ヨーグルトはダメと言われることがありますが、これは動物脂肪が多く含まれているためです。

悪玉コレステロールを下げるお茶はありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

悪玉コレステロールを下げるお茶には、緑茶やほうじ茶などがあります。お茶に含まれているカテキンに悪玉コレステロールを下げる働きがあるのです。このほか、悪玉コレステロールを下げる飲み物として、豆乳やココア、アーモンドミルクなども知られています。

悪玉コレステロールを下げるサプリはありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

悪玉コレステロールを下げる効果が期待できるサプリもあります。しかし、薬とは違って確実な効果があるわけではありません。

悪玉コレステロールが多いのは遺伝ですか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

遺伝の可能性もあります。家族性高コレステロール血症といって、若いころからLDLコレステロールが高いことで、心筋梗塞を20才代から発症する場合もあります。300人に1人程度の比較的頻度の高い遺伝性の病気です。血縁者で心筋梗塞が多い場合、若い時からLDLコレステロールが高い場合には気を付けた方が良いでしょう。内科で相談をすることが勧められます。

悪玉コレステロールが増えてしまう食べ物はありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

コレステロールが多い食事として、卵やラード、バターやショートニングなどが知られています。

まとめ 悪玉コレステロールは動脈硬化に注意!

悪玉コレステロールとは、LDLコレステロールのことです。140mg/dL以上になると脂質異常症となります。「高いとどうなるの?」と思われる方もいるかもしれません。悪玉コレステロールの値が高くなると、血管の弾力性が低下して動脈硬化になるリスクが高まります。心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を引き起こすこともあるため、悪玉コレステロールが高いと指摘された場合は、早めに内科を受診して適切な治療を受けましょう。

「悪玉コレステロール」の異常で考えられる病気

「悪玉コレステロール」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

代謝内分泌系の病気

循環器系の病気

  • 心筋梗塞・狭心症

脳神経系の病気

悪玉コレステロールが高い方のなかには、遺伝によって起こる家族性高コレステロールが原因のケースがあります。コレステロールが高い状態が続くと、心筋梗塞や脳卒中を起こすことがあるので注意しましょう。

この記事の監修医師