目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「人間ドックの前日・前夜の食事」はどうするべき?医師が徹底解説!

「人間ドックの前日・前夜の食事」はどうするべき?医師が徹底解説!

 公開日:2024/07/04
「人間ドックの前日」に食事・飲酒・性行為はしてもいいの?医師が徹底解説!

人間ドック前日の食事やお酒・運動はどうすべき?Medical DOC監修医が健診・人間ドックで正しい診断結果を得るための前日の過ごし方と注意点を解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「人間ドックの前日」に食事・飲酒・性行為はしてもいいの?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木下 康平

監修医師
木下 康平(医師)

プロフィールをもっと見る
経歴:
防衛医科大学校卒業
聖マリアンナ医科大学病院呼吸器内科にて専門研修
自衛隊病院にて呼吸器内科・一般内科診療に従事
資格:内科認定医、呼吸器内科専門医

人間ドックの前日・前夜の食事はどうするべき?

人間ドックで下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡・大腸カメラ)を行う場合は、前日はできるだけ便が残りづらい食事をとりましょう。具体的にはキノコ類、海藻類は避けることをお勧めいたします。最後の食事に関しては前日の夜9時を最後にすることが多いですが、具体的な指示は人間ドックを受ける病院に従ってください。
大腸内視鏡検査を行わない場合では、食事制限は特にありません。ただし、21時以降は食事をしないようにしましょう。

人間ドックの前日の食事・夕食は何時まで?

21時以降は禁食とすることが多いです。水やお茶は0時まで飲水可能です。ただし、施設によって規則が異なることがありますので、施設の説明文書に従うようにしてください。

人間ドックの前日におすすめの食事メニューは?

特に制限はありませんが、消化の良い食事をお勧めいたします。
大腸内視鏡を行う場合は、キノコ類や海藻類は控えるようにしてください。これらの食品は消化されにくく、腸内に残ってしまい、内視鏡検査の妨げになる可能性があります。

人間ドックの前日のお酒・飲酒は何時まででどれくらいならいい?

21時以降の飲酒は禁止されていることが多いです。
前日の飲酒は人間ドックの結果に影響を与える可能性があるため、前日の飲酒は控えることをお勧めいたします。
特に飲酒により肝臓の検査結果(γ-GTPなど)が一時的に悪化する可能性があります。これにより追加で肝炎ウイルスなどの二次検査を行わなくてはならない可能性があります。

人間ドックの前日の水分・水は大量に飲んでもいい?

通常通りの飲水量をお勧めいたします。飲水量を増やしたとしても結果に変わりはほとんどありません。
むしろ水分を劇的に、大量に飲むことで電解質異常などを起こす可能性があります。危険なので大量の飲水は行わないようにしましょう。

「人間ドック」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「人間ドック」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

人間ドック前日の食事や飲み物は検査結果に影響しますか?

木下 康平医師木下 康平(医師)

指定されている食事時間を守れば影響はほとんどないと考えます。
飲み物は指定された時間以降にジュースなどを飲むと、血糖値が正確に分からない可能性があります。高い血糖値が検査結果として出ると、糖尿病の疑いで二次検査を受ける必要があります。

人間ドック前日は何を食べるのがよいですか?

木下 康平医師木下 康平(医師)

消化の良いものを摂ることをお勧めいたします。特に海藻類、キノコ類は避けるようお勧めいたします。これらの食材は消化しづらく、消化管の中に残りやすいためです。

人間ドック前日は絶食ですか?

木下 康平医師木下 康平(医師)

21時まで食事可能であることがほとんどです。ただし、最終の食事時間に関しては人間ドックを行う施設の基準に従うようにしてください。

人間ドックの前日は少量ならお酒を飲んでも大丈夫ですか?

木下 康平医師木下 康平(医師)

禁止するものではありませんが、控えることをお勧めいたします。
飲むにしても21時以降は控えることをお勧めいたします。飲酒によって、前項でも解説した肝機能異常の検査結果となる可能性があります。

人間ドックの前の日は21時までならタバコを吸っても大丈夫ですか?

木下 康平医師木下 康平(医師)

施設によりますが前日の喫煙は控えることをお勧めいたします。21時まで喫煙が可能かに関しては、人間ドックを受ける施設に確認することをお勧めいたします。

まとめ 「人間ドックの前日」は飲酒、喫煙は控えよう!

今回は、人間ドックの前日に気を付けるべきことに関して、解説いたしました。
検査結果に影響を与えないように飲酒や喫煙は控える必要はありますが、基本的には通常通りの生活を行なっていただいて問題ありません。
特別に構えず普段通りの状態で受診した上で、病気を早期発見することが重要です。気軽に人間ドックを受けていただき、病気の早期発見、早期治療を心がけましょう。

この記事の監修医師