「歯のホワイトニング」は何回やると効果を実感できる? なかなか白くならない場合もあるのか
歯のホワイトニングを受けた際、「思ったより白くならない」と感じる人は意外といるようです。もちろん、1回ではなく何回も施術を受けることで、歯の白さを実感できるようになりますが、具体的に何回受ければ白くなるのでしょうか。「Imperial Topaz Oral care」の風野先生に伺いました。
監修歯科医師:
風野 めぐみ(Imperial Topaz Oral care)
編集部
オフィスホワイトニングの場合、どれくらいで効果が期待できますか?
風野先生
1回でも効果を感じることもありますが、2~3回くらいで白さを実感できる人が多いですね。また、ホワイトニングとホワイトニングの間の食事内容や喫煙の有無などによっても、効果の感じ方が変わってきます。オフィスホワイトニングでは、濃度が違うホワイトニング剤を使うことで、ホームホワイトニングよりも少ない回数で効果を実感できるでしょう。
編集部
ホームホワイトニングはどれくらいの期間ですか?
風野先生
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比較して効果を実感できるまでに時間がかかります。ジェルの濃度によってはより効果が早く出る場合もありますが、多くの場合は毎日のトレー装着を2週間ほど続けると効果を期待できます。ホームホワイトニングは、効果が出るまでに時間はかかりますが、基本的に自宅でのホワイトニングなので、通院は2回程度で済むことが多いですね。
編集部
デュアルホワイトニングはどうでしょうか?
風野先生
デュアルホワイトニングでは、最初にオフィスホワイトニングをします。そして、ホームホワイトニング、再度オフィスホワイトニングといった流れでおこないます。そのため、1回で効果を実感できる人もいらっしゃるでしょう。目標とする白さによっても異なりますが、通院回数の目安は3~6回程度です。
編集部
ホワイトニングをしても、なかなか歯が白くならない場合もあるのでしょうか?
風野先生
「テトラサイクリン歯」という抗生剤による歯の変色をきたしている場合、通常のホワイトニングでは歯を白くするのが難しいとされています。これは、テトラサイクリン系の抗生剤を子どもの頃に一定期間内服すると、副作用として歯が灰色や黄色に変色してしまうのです。テトラサイクリン歯を白くしたいという場合には、歯の表面を削ってセラミック製の薄いチップを装着する「ラミネートベニア」という審美治療などが必要になるケースが多いでしょう。
編集部
着色汚れがある場合、白くなりにくいといったことはありますか?
風野先生
着色汚れが付いている場合は、汚れを取り除いてからホワイトニングをした方がより薬剤の浸透がよくなり、白くなりやすいでしょう。また、ヤニや歯石が付いている場合には、ホワイトニングの前にクリーニングを受けることが必要です。
※この記事はMedical DOCにて【ホワイトニングの効果は何回で実感できる? 期間や長持ちさせる方法を歯科医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。