「肺がんがステージ3」になると”5年生存率は何%”になる?医師が解説!

肺がんステージ3の余命と5年生存率はどのくらい?メディカルドック監修医が、非小細胞肺がんと小細胞肺がん別のデータや予後に影響する要因を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「肺がんステージ3の余命」はご存知ですか?ステージ3の症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
福田 滉仁(医師)
目次 -INDEX-
肺がんステージ3の余命

ステージ3の肺がんはステージ1や2に比べると治療後の生存率が低下し、完治できる可能性も下がります。ここでは、非小細胞肺がんと小細胞肺がんそれぞれの予後の目安を解説します。
ステージ3非小細胞肺がんの余命
非小細胞肺がんステージ3の5年生存率は、28.2%と報告されています。ステージ1(74.6%)やステージ2(47.7%)に比べると大幅に低い値ですが、治療によって長期生存が可能な方も一定数存在することを示しています。
ステージ3小細胞肺がんの余命
小細胞肺がんステージ3の予後は非小細胞肺がん以上に厳しいものがあります。5年生存率は16.3%と報告されています。この数値からも、小細胞肺がんが予後不良ながんであることがわかります。とはいえ、限局型で集中的な治療を行った場合、なかには長期生存や寛解状態が得られる患者さんもいます。予後を判断する際には肺がんの種類やステージだけでなく、患者さん自身の体力や健康状態、治療への反応といった要因も大きく影響することに注意しましょう。
ステージ3の肺がんについてよくある質問
ここまでステージ3の肺がんについて紹介しました。ここでは「ステージ3の肺がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ステージ3の肺がんが完治することはありますか?
ステージ3まで進行した肺がんは治療後に再発するリスクが高く、完治が得られる可能性はステージ1や2と比較すると低くなります。しかし、非小細胞肺がんのステージ3Aで腫瘍が手術で完全に切除できた場合や、化学放射線治療を行った場合、長期にわたり再発せず過ごせる場合があります。一方、小細胞肺がんのステージ3、特に進展型では完治がとても難しく、多くの患者さんは残念ながら再発を経験します。それでも治療によって長期生存や寛解状態が得られる場合もあり、近年は新薬の登場で治療成績も向上しています。
ステージ3の肺がんと診断された場合の日常生活における注意点を教えてください。
ステージ3の治療中および治療後の生活では、規則正しい生活習慣を心がけることがまず重要です。具体的には禁煙を厳守し、飲酒は控えめに、栄養バランスのよい食事をとり、無理のない範囲で適度な運動を続けるよう意識しましょう。喫煙は予後の悪化やほかのがん発症リスクにも直結するため、たとえ治療前から喫煙習慣があった方も必ず禁煙を続けることが大切です。
感染症予防も重要なポイントです。肺機能が低下していたり、抗がん剤治療で免疫力が落ちていたりする場合、風邪や肺炎にかかると重症化しやすいので、手洗いやマスク着用、人混みを避けるなど基本的な感染対策を心がけます。以上のような生活習慣の改善と定期フォローを継続することで、治療の効果を最大限に引き出しつつ日常生活の質(QOL)を維持することが期待できます。
まとめ

肺がんステージ3は、がんが肺から周囲組織およびリンパ節へ広がった進行期であり、治療の難易度が上がる段階です。患者さんは主治医と十分に相談し、自身の肺がんのタイプや状態に合わせた適切な治療計画を立てることが重要です。そして、治療後も規則正しい生活習慣と定期フォローを続けることで、少しでも再発リスクを減らし、日々の生活の質を保つよう心がけましょう。肺がんステージ3は厳しい病期ですが、適切な治療と自己管理によって前向きに病気と向き合うことが可能です。
関連する病気
肺がんと似た症状を示す、または同時に発生する可能性のある病気には以下のようなものがあります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺炎
- 結核
- 間質性肺疾患
- サルコイドーシス
関連する症状
肺がんに関連する症状は以下のような症状が挙げられます。これらの変化を正しく把握することが鑑別に役立ちます。
- 持続する咳
- 血痰
- 息切れ・呼吸困難
- 胸痛
- 体重減少
- 全身の倦怠感