「大腸がん」ってどんな病気?自覚症状や痛みの特徴も解説!【医師監修】

大腸がんは、食の欧米化などの影響で近年患者さんの数も死亡数も増加している病気です。
がんと聞いただけで怖い病気というイメージが先行して、「余命はどのくらい?」「進行速度は速い?」と不安が押し寄せてくる人も少なくないでしょう。
しかし、近年では検査や治療の方法が進化している病気でもあります。
この記事では大腸がんの特徴について解説します。参考にしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんの進行速度」が”速くなる人の特徴”は?発症した時の症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
大腸がんとは?
大腸がんとは、大腸に発生する悪性腫瘍の総称です。大腸は盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸の結腸部分と、上部直腸・下部直腸の直腸部分に分けられます。大腸がんになりやすいのは、便が長い間とどまるS状結腸と直腸です。
治療方法には内視鏡治療・外科治療・化学療法・放射線治療などがあります。がんの深さや転移・浸潤の有無などから総合的に判断して選択されます。早期に発見して治療すれば多くが治癒できるといわれているがんです。
症状
早期の状態では自覚症状がない場合がほとんどですが、進行すると以下のような症状が現れます。
- 血便や下血など便に血が混じる
- 便秘と下痢を繰り返す
- 残便感がある
- 便が細くなる
- 貧血
- 腹痛
- 嘔吐
痛み
大腸がんは、がんそのもので痛みを感じることはあまりありません。大腸がんの痛みは、腸の中で便が通ることを妨げられるために感じる痛みです。
そのため、断続的に続くようなものではなく、腸の動きに伴って痛みが波のように寄せて引いてを繰り返すように感じます。また、腫瘍が大腸以外の神経やほかの臓器に浸潤していると、腹部以外の脚・背中・お尻などの場所に痛みが現れます。
自覚症状
大腸がんに特徴的な自覚症状としては、ここまで挙げてきたような腹部の違和感や痛み、排便習慣の変化や違和感などが主です。早期の場合は自覚症状はほとんどありませんので、大腸がんを早期に発見するには、毎年欠かさず大腸がん検診を受けることが大切です。
大腸がんの進行速度についてよくある質問
ここまで大腸がんの症状・進行速度・検診の受診頻度などを紹介しました。ここでは「大腸がんの進行速度」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
大腸がんが進行するとどのような症状が現れますか?
大腸がんが進行してがんが大きくなると、腫瘍が便の通り道を邪魔して腹部に違和感や痛みが起こったり、腫瘍からの出血によって便に血が混じったりすることがあります。がんによって慢性的な出血があると貧血によるめまいが現れたり、腸が狭くなって便秘や下痢、お腹の張りを感じることもあります。がんが大きくなり腫瘍が完全に腸をふさいでしまった状態が腸閉塞です。腸閉塞になると便は完全に出なくなり、腹痛や嘔吐などの症状が出てきます。体重も目に見えて減ってくるケースがあります。
大腸がんは進行していても治りますか?
大腸がんは、がんが粘膜の深くまで達している場合やリンパ節への転移がある場合も、手術の適応範囲です。またほかの臓器への転移がある場合でも、化学療法のステップを踏んでから手術を行い、完全に切除すれば長期的な生存が見込まれます。化学療法も近年は成果が上がっているため、進行度などにもよりますが治る可能性は十分にあります。
編集部まとめ
今回は、大腸がんの進行速度と発症や進行を遅らせるポイントについて解説しました。
また、年齢による進行速度の違いが一概にはいえないことを紹介しましたが、意外に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
大腸がんは増加傾向にあるがんですが、早期に発見すれば手術などによる身体への負担も軽く、しっかり治しやすい病気です。
年に1回大腸がん検診を受診することは、早期発見につながる方法です。不安なく過ごすためにもぜひ受診しましょう。
大腸がんと関連する病気
大腸がんと関連する病気は3個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する病気
- 腺腫性ポリープ
- 家族性大腸ポリポーシス
- 大腸炎(潰瘍性大腸炎やクローン病など)
これらの病気は、放置することで将来がん化したりがんの原因となったりするため、適切な治療が必要です。
大腸がんと関連する症状
「大腸がん」と関連している、似ている症状は7個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
大腸がんは、最初は無症状かつ多少の症状が出てもお腹の調子が悪いという程度で見過ごされやすいものです。普段から排便習慣や便の状態を気にかけておき、生活や食事スタイルに大きな変化がないのに上記のような症状が現れた場合は、特に注意が必要です。
参考文献