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「メラノーマの症状」はご存知ですか?転移しやすい部位も解説!【医師監修】

 公開日:2025/11/07
「メラノーマの症状」はご存知ですか?発症増加中の皮膚がんを医師が徹底解説!

皮膚がんの一種にメラノーマという病気があります。皮膚の一部が悪性化する病気です。しかし、ほくろと似ているので見逃されることがあります。

このように表現すると見つけにくい病気だと思う人もいるかもしれません。しかし、症状や特徴などを知っていると見つけやすくなるでしょう。

本記事ではメラノーマの症状についてご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「メラノーマの症状」はご存知ですか?見分け方も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

高藤 円香

監修医師
高藤 円香(医師)

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防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科

メラノーマとは?

メラノーマは皮膚がんの一つで、日本語では悪性黒色腫といいます。
和名に「黒」という文字が入っていることからもわかるかもしれませんが、メラノーマに罹患すると患部が黒く変色します。
名前の由来は皮膚細胞の一種であるメラノサイトから来ており、この細胞が悪性化して腫瘍になるのでメラノーマと呼ばれるようになりました。
悪性度が高く、進行も極めて早いという特徴があります。
手術などの治療を行っても、再発・転移することが多いのもメラノーマの代表的な特徴です。
以前は日本人の罹患率は低いとされていました。しかし、死亡率は40年間で4倍に増加しています。
発症ピークは30~50代と60~70代の2つに分かれていますが、若い人の発症が多く報告されているのが現状です。
皮膚細胞の一種が悪性化すると説明しましたが、粘膜・目にできることもあります。

メラノーマの症状は?

メラノーマにはわかる人が見ればそれと気づく症状があります。
その主な症状は下記の2つです。
  • 褐色から黒色のしみがあらわれる
  • 腫瘤や潰瘍ができる
ただし、これらの症状でメラノーマかもしれないと考えるのは専門的な知識がある場合に限られます。
後述で解説しますが、初期の段階ではほくろと似ているからです。
ここでは、上記2つの症状について解説するので、参考にしてください。

褐色から黒色のしみがあらわれる

メラノーマは和名で悪性黒色腫と呼ばれますが、実際には褐色から黒色のしみがあらわれます。
初期の段階では褐色・茶色が多いでしょう。
病状が進むにつれて色が濃くなり、最終的には黒色に変化します。ただし、これはメラニン色素を生成する場合の症状です。
まれにメラニン色素がほとんどないメラノーマもあります。その場合は色に変化がみられないこともあるので注意が必要です。
仮に色に変化があったとしても淡い紅色になる程度でしょう。

腫瘤や潰瘍ができる

変色するのは初期症状の段階です。症状が進むと変色した部分は腫瘤・潰瘍になります。
メラノーマの診断を行う際にも、腫瘤・潰瘍の有無を確かめるので重要な症状といえるでしょう。
ただし、メラノーマに罹患すれば必ずこれらの症状があらわれるとは限りません。変色の症状しか認められないケースもあります。
しかし重要な診断条件の一つとして採用されているので、自己診断の際にも目安にすると良いでしょう。

メラノーマについてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここではメラノーマについてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

メラノーマの悪性度について教えてください。

高藤 円香医師

メラノーマの悪性度は高いといえます。
その理由として進行度が早く、再発・転移の割合も高いからです。
全摘手術をしても早い段階で再発・転移が認められることもあります。
完治には早期発見が重要ですが、ほくろとの見分けがつかないこともあるため発見も遅れがちです。
この理由もメラノーマの悪性度が高いといわれている原因の一つといえるでしょう。

メラノーマが転移しやすいのはどの部位ですか?

高藤 円香医師

転移しやすいのはリンパ節です。
発症が確認された場合には、リンパ節への転移も疑って検査・治療を行います。
また脳・骨・肝臓などの臓器への転移もみとめられており、その頻度もほかの部位よりも多いといえるでしょう

編集部まとめ

メラノーマについて解説してきました。
ほくろとの見分けがつきにくいがんですが、チェックするポイントに注目して確認することで自己判断は可能です。
痛みのような目立った症状はないので、目視で確認するようにしましょう。
疑わしいと思った場合には病院へ行くことをおすすめします。
進行スピード・再発率なども高い特徴があるメラノーマです。
早期発見を意識して、診察を受けてください。

メラノーマと関連する病気

メラノーマと関連する病気は2個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

皮膚科の病気

これらはメラノーマとあわせて「皮膚がん」と称されています。
実際には皮膚がんという病気はなく、メラノーマや上記2つを含めた皮膚にできるさまざまながんの総称です。

メラノーマと関連する症状

メラノーマと関連している、似ている症状は2個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 褐色~黒色のしみ
  • 腫瘤・潰瘍
これらの症状は初期段階ではほくろに似ているため、見落とされがちです。
1〜2か月程度で大きさ・形などが急激に変化した場合には、メラノーマを疑ったほうが良いでしょう。

この記事の監修医師

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