「乳がんの末期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

乳がんの末期症状とは?Medical DOC監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて『「乳がんの主な5つの症状」はご存知ですか?初期症状・末期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
丸山 潤(医師)
【保有資格】
医師/医学博士/日本救急医学会救急科専門医/日本集中治療医学会集中治療専門医/DMAT隊員/日本航空医療学会認定指導者(ドクターヘリの指導者資格)/JATECインストラクター/ICLSインストラクター
目次 -INDEX-
「乳がん」とは?
乳がんとは、乳腺の組織にできるがんのことです。乳がんは女性だけの病気ではありません。患者のほとんどは女性ですが、1%ほどは男性だと言われています。乳がんは、女性の場合は8人に1人、男性は1,000人に1人が生涯を通して罹患すると言われている病気です。男性と女性で乳がんの治療方法に大きな違いはありません。予後に関してもほとんど同じです。乳がんの多くは乳腺から発生しますが、ほかの組織から発生することもあります。リンパ節や骨、肝臓や肺、脳などに転移しやすいため注意が必要です。
乳がんの末期症状
がんが乳房以外の部位まで転移している場合は、末期の状態だと言えます。乳がんは転移しやすいがんのため、気がついたときには末期症状が出ていたというケースも意外と少なくありません。Ⅳ期の方の5年生存率は30~40%です。ほかのがんと比べると、数字が高い傾向にあります。そのため、乳がんの余命は長いほうであると言えるでしょう。
脇が痛む
乳がんは転移しやすいがんのため、リンパ節に転移して脇が痛むことがあります。また、副乳が乳がんになっている可能性もゼロではありません。ときどき、乳房の数が生まれつき多い方がいます。副乳は脇の下にできることもあるため、乳がんになると脇が痛むことがあるのです。また、チクチクとした痛みを乳房のあたりに感じることもあります。自分で症状を落ち着かせることはできません。肺や骨などに転移する可能性もあるため、なるべく早めに乳腺外科や外科を受診してください。
お腹に水が溜まる
乳がんだけに限った話ではありませんが、がんがある程度進行すると、腹水といってお腹に水が溜まることがあります。肝臓の働きが弱まることでアルブミンの分泌量が少なくなり、お腹に水が溜まってしまうのです。水を抜いてもらうことで腹水を緩和できます。腹水が進むと内臓が圧迫されて呼吸困難や食欲不振などの症状が出るため、早めに乳腺外科や外科を受診してください。
疲労感や倦怠感
末期になると、痛みが出るだけでなく強い疲労感や倦怠感が出ることがあります。疲れやすい日々が続きベッドから起き上がれない、何もする気がおきないなどの症状が見られ、生活に支障が出てしまうことも少なくありません。とくに抗がん剤の治療を行っている場合は、これらの症状が顕著に見られることがあります。治療法は確立されていませんが、原因となる症状を改善したり運動療法を行ったりすることで疲労感や倦怠感が軽減する場合があります。
すぐに病院へ行くべき「乳がんの症状」
ここまでは乳がんの症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
乳房にしこりがある場合は、乳腺外科、外科へ
乳がんの多くは、乳房にできるしこりがきっかけで発見されます。すべてのしこりが悪性というわけではありませんが、乳がんの可能性もあるため、しこりを見つけたらすぐに乳腺外科や外科を受診して検査してもらいましょう。乳がんが原因でできているしこりは、通常は硬く押しても動きません。しこりを触っただけで良性か悪性化を自己判断できるものではないため、早めに受診することが大切です。
受診・予防の目安となる「乳がん」のセルフチェック法
- ・乳房にしこりがある場合
- ・乳房にくぼみがある場合
- ・乳房がチクチクと痛む症状がある場合
「乳がんの症状」についてよくある質問
ここまで乳がんの症状などを紹介しました。ここでは「乳がんの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
乳がんの手遅れとなる症状を教えて下さい。
丸山 潤(医師)
耐えられないほどの痛みがあったりほかの臓器に転移して痛みが出ていたりする場合は、手遅れとなる可能性があります。
乳がんを疑う症状に疲れやすさはありますか?
丸山 潤(医師)
乳がんが原因で疲れやすくなることがあります。何もしていないのに疲れやすい、寝ていないときついというような症状が出ている場合は早めに乳腺外科や外科を受診しましょう。
脇や胸がチクチク痛むのは乳がんの症状でしょうか?
丸山 潤(医師)
乳がんになると、脇や胸がチクチク痛むことがあります。痛みだけで乳がんと確定することはできませんので、早めに乳腺外科や外科で検査をしてもらいましょう。
編集部まとめ
乳がんの初期症状としては、乳房のしこり、乳頭や乳輪のただれ、乳房の形状変化などが挙げられます。とくにしこりは自分で気づきやすい症状ですので、異常を感じたらすぐに乳腺外科や外科を受診しましょう。末期症状としては、脇の痛みや腹水、疲労感や倦怠感などが見られます。乳がんは早期に治療することが大切です。少しでも気になる症状があれば、早めに相談するようにしてください。
「乳がんの症状」と関連する病気
「乳がんの症状」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
乳がんと同じような症状が見られる病気には、乳腺症や線維腺腫などがあります。乳がんではなくても治療が必要なことがあるため、しこりが気になる場合は早めに受診しましょう。
「乳がんの症状」と関連する症状
「乳がんの症状」と関連している、似ている症状は3個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 乳房にしこりがある
- 乳房が痛い
- 脇が痛い
しこりがあったり乳房や脇に痛みがあったりする場合は、乳がんやほかの病気が隠れている可能性があります。放っておいて良くなることはありませんので、早めに乳腺外科を受診することが大切です。