お酒好き必見! アルコール代謝を助けるナイアシンが多い食べ物 【専門家解説】

ビタミンの一種のナイアシンは、エネルギーの産生や代謝を助ける重要な役割があり、脳神経系の働きや血行の促進にも関わっています。特に、お酒を飲む機会が多い方は意識して摂取するのがよいといわれています。ナイアシンの具体的な働きや効果について、薬剤師の浅田さんに解説していただきました。

監修薬剤師:
浅田 麻希(薬剤師)
編集部
ナイアシンはどんな栄養素なのでしょうか?
浅田さん
ナイアシンは水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種で、ニコチン酸とニコチンアミド(ナイアシンアミド)の総称のことです。体内でエネルギー産生、糖質、脂質、たんぱく質の代謝、ステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝などに関わる酵素の補酵素として、重要な働きを担っています。
編集部
ナイアシンはどのような食べ物に含まれているのですか?
浅田さん
ナイアシンは数多くの食品に含まれますが、特にレバー、魚介類、肉、ピーナッツなどに多く含まれています。また、ナイアシンは必須アミノ酸であるトリプトファンから、体内でも生合成されます。そのため、通常の食生活をしていれば、欠乏しにくい栄養素になります。
編集部
ナイアシンの働きについて詳しく教えてください。
浅田さん
ナイアシンには「脳神経系の働きを正常に保ち精神状態を安定させる」、「消化器の働きを正常に保つ」、「血管拡張作用により血行を良くする」、「皮膚や粘膜の機能を正常に保つ」、「体内の様々な代謝や生合成を助ける」といった、私たちの心身の健康にはかかせない多くの働きがあります。また、ナイアシンはアルコール代謝にも大きく関わっているため、普段からよく飲酒する人は積極的にナイアシンを摂取することをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて【アルコール好きには必須!? 酒飲みに不足しがちな栄養素「ナイアシン」って何?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。