インフルエンザワクチンを接種するベストタイミングはご存じですか? 毎年打つ? 何回打つ?
インフルエンザワクチンは、流行のピークが1~3月にかけて訪れるため、12月中旬までに接種を終えるのが理想的です。接種後、効果が出るまで2週間かかるため、10月からの早めの検討がおすすめです。ワクチンは毎年異なるウイルスに対応しているため、昨年接種した場合でも今年の接種が必要です。今回は、インフルエンザワクチンを接種するタイミングや頻度などについて「薬剤師」の上野さんに解説していただきました。
監修薬剤師:
上野 園子(薬剤師)
編集部
インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?
上野さん
日本では、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるため、12月中旬までに終えるのが望ましいとされています。
編集部
早く接種すると流行前に効果が切れてしまいますか?
上野さん
インフルエンザの流行開始は予測が難しく、早期に流行することもあります。接種してから効果が得られるまで、2週間ほどかかるため、10月に入ったら早めに接種を検討しましょう。
編集部
昨年打っていますが、今年も受けないといけないのでしょうか?
上野さん
毎シーズンごとに流行が予測されたウイルスに対して、ワクチンが製造されます。そのため、昨年に接種した方でも、今年の予防接種を検討していただく方がよいとされています。
編集部
インフルエンザの予防接種は何回打つのですか?
上野さん
13歳以上(成人含む)では1回接種、13歳未満(生後6か月~)では2回接種になります。2回目の接種は、通常1~4週間あけて接種可能です。
編集部
新型コロナのワクチンとの接種間隔は、どのくらいあければいいですか?
上野さん
厚生労働省の通達で、「新型コロナワクチンはほかのワクチンと前後2週間の接種間隔をとること」とされています。
編集部
副反応で注意することはなんですか?
上野さん
一般的に、副反応は軽微とされています。注射部位が赤く腫れ、熱を持つ、痛くなる、しびれることがありますが、通常は2~3日で消失します。ただし、インフルエンザのワクチンには、鶏卵由来成分が含まれているため、過去に卵アレルギーの経験がある人は、医師に事前に相談しましょう。
※この記事はMedical DOCにて【インフルエンザの予防接種は受けた方がいい? インフルエンザワクチンの効果を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。