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「冬になると疲れを感じやすくなる」理由はご存じですか? 冬に疲れやすい人の特徴も解説!

 公開日:2024/12/17

冬に疲れを感じやすくなる原因の一つに「寒暖差疲労」があります。気温差が激しい環境での生活が、体温調節のためのエネルギー消費を増やし、自律神経を乱すことにつながります。特に季節の変わり目に体調を崩しやすい人や、冷え性、長時間のデジタル機器使用者は注意が必要です。寒暖差疲労の適切な対策について「薬剤師」の村山さんに解説していただきました。

村山 菜奈

監修薬剤師
村山 菜奈(薬剤師)

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6年制薬学部を卒業後、薬剤師免許を取得。化粧品メーカーの研究員として、スキンケア化粧品の処方開発、製品開発業務を担当。結婚・出産を経て、診療科や処方の幅が広い大学病院の門前薬局で薬剤師として勤務。現在は、2人の子どもを育てながら、薬剤師や化粧品研究員の経験を活かして、医薬品や化粧品の正しい情報をわかりやすく伝えることをモットーにwebライターとして活動中。

編集部編集部

冬場になると、疲れを感じやすくなります。冬の疲労の原因は何ですか?

村山 菜奈さん村山さん

冬場に疲れやすいと感じるのは「寒暖差疲労」かもしれません。冬場は気温の日内変動や暖房による室内と屋外の気温差が大きくなるので、身体が感じる寒暖差も大きくなります。寒暖差の激しい環境で過ごすと、身体が気温差に対応しようと何度も熱を作ったり逃したりするので、必要以上にエネルギーを消費します。その結果、自律神経が乱れて疲労が蓄積してしまうのです。

編集部編集部

自律神経が乱れることで疲労が起こるのですか?

村山 菜奈さん村山さん

自律神経とは内臓の働きや代謝など、生きるのに必要な身体の機能を無意識のうちに調整してくれる神経です。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」からなり、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのような役割を持って身体の状態を調整しています。自律神経が乱れると身体の調整ができず、頭痛や肩こり、冷えなどの不調が増えて、疲れやすくなってしまいます。自律神経の乱れで起こる不調のひとつが「寒暖差疲労」です。

編集部編集部

では、「寒暖差疲労」はどのようなときに起こりますか?

村山 菜奈さん村山さん

前日との気温差や、1日の最高気温と最低気温の差が7度以上あるときに寒暖差疲労は起こりやすくなるといわれています。季節の変わり目や暖房の使用頻度が高くなる冬場だけでなく、屋外での活動や寒い地域や熱い地域への旅行などにも注意が必要です。さらに寒暖差疲労が慢性化すると、わずかな気温差でも不調を感じやすくなります。

編集部編集部

寒暖差疲労が起こりやすいのはどのような方ですか?

村山 菜奈さん村山さん

夏の暑さ・冬の寒さが苦手な方や、季節の変わり目に体調を崩しやすい方、エアコンが苦手で冷え性に悩む方、熱中症経験のある方、PCやスマートフォンの使用時間が長い(1日4時間以上)という方は寒暖差疲労が起こりやすいので注意が必要です。見過ごしがちですが、PCやスマホの使用中はうつむき姿勢になりやすく、自律神経の通り道である首の筋肉に負担がかかってしまうので、自律神経が乱れる原因となります。

※この記事はMedical DOCにて【なんだか疲れやすい…「寒暖差による疲労」が起こる理由と対策方法を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修薬剤師

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