ロキソニンやアセトアミノフェン… 種類の多い鎮痛剤の選び方や正しい服用方法とは?
ロキソニンやアセトアミノフェンなど、多くの種類がある鎮痛剤。どれを選べば良いのか迷ったことはありませんか? 薬の服用方法、副作用への注意点など、正しい使い方を知ることが大切です。この記事では、鎮痛剤の選び方や効果を最大限に引き出すための服用方法について薬剤師の大田さんが詳しく解説します。健康的に痛みを和らげるための知識を身につけましょう。
監修薬剤師:
大田 優実(薬剤師)
編集部
たくさん種類のある痛み止めから、どうやって選べばいいですか?
大田さん
軽い頭痛や関節痛の場合は市販薬でも対応できますが、市販薬を3日程度服用しても症状が改善しない場合は、速やかに病院を受診して自身の症状にあった薬を処方してもらう必要があります。
編集部
痛み止めでも錠剤、坐薬などがありますが、どういう違いがありますか?
大田さん
薬の形状が異なると、吸収される部位やスピードが変わってきます。なので、服用する人によって剤形を変えることもあります。例えば、アセトアミノフェンの錠剤と坐薬では、坐薬の方が早く効果が出ます。また、錠剤や粉薬が飲めない時も、坐薬を選ぶことがあります。麻薬性鎮痛剤に分類される「フェンタニル」には、パッチという剤形もあり、胸、腹、上腕、大腿部に貼付することで鎮痛効果が得られます。
編集部
痛み止めで気をつけないといけないことはありますか?
大田さん
1回に飲む薬の量や1日の服用量は必ず守るようにしましょう。1回1錠飲む薬を1回2錠に増やすと効果が2倍になるという訳ではありません。むしろ量を増やすことにより副作用が強く出てしまうことがあります。
編集部
痛み止めも食後服用になりますか?
大田さん
NSAIDsに分類される痛み止めは胃に負担がかかりやすいので、食後服用です。病院で処方された痛み止めは、効果が持続する時間や副作用を考慮して決められた服用タイミングを指示されるので、必ず守るようにしましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
大田さん
痛み止めは身近な薬の一つであると言えますが、種類が多い上に妊婦や授乳中に注意が必要な薬もあるので安易に服用することは避けましょう。痛みが続くようであれば、速やかに病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて【ロキソニンやアセトアミノフェン…鎮痛剤(痛み止め)の種類や選び方は? 【薬剤師監修】】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。