「ワインは身体に良い」と言われる理由をご存知ですか? 健康効果を管理栄養士が解説
お酒が好きな人にとって、「お酒を飲んでも身体に良い」というのは願ったり叶ったりだと思います。そんななか、昔から言われているのは「ワインは健康に良い」ということ。しかし、お酒なのに本当に健康的なのでしょうか。管理栄養士の森さんにお話を伺いました。
監修管理栄養士:
森 浩子(管理栄養士)
編集部
そもそもワインとはどのようなものなのでしょうか?
森さん
ワインは「果実を原料とする醸造酒」のことを言います。紀元前2000年ごろにはすでにワインを作っていたと言われており、古い遺跡からワイン製造の跡が発見されるなど、ワインは人類が親しんできた最古のお酒であると言えるでしょう。ビールや日本酒は穀物を原料としているため、多くの水を必要としますが、ワインの場合は原料となるブドウに多くの水分を含んでいるため、「良いワインは良いブドウから」と言われるくらい、ブドウの品質がワインの美味しさに直結すると言われています。ワインというと、「ブドウで作ったお酒」と思われがちですが、サクランボやモモを使ったものもワインの仲間になります。
編集部
アルコール類の中でもワインは身体に良いと聞きますが、それはどうしてでしょうか?
森さん
ワインには、私たちの健康にとって重要な栄養成分のひとつであるアントシアニンやカテキンといった「ポリフェノール」が豊富に含まれています。このポリフェノールは体の隅々にまで効果を発揮することから、ヨーロッパでは「ワインがあれば医者いらず」と言われています。日本でいうところの「酒は百薬の長」と同じフレーズですね。
編集部
そのポリフェノールには、どのような健康効果があるのでしょうか?
森さん
ワインに含まれるポリフェノールは抗酸化作用、抗炎症作用、血管拡張、美肌効果、ダイエット効果など、幅広く作用すると言われています。また、体全体の血行がよくなることから、冷えの症状を治め代謝がアップすることでむくみの解消にも繋がります。このように、ポリフェノールを摂取することは健康面だけでなく美容の面でも様々なメリットを得ることができるのです。
※この記事はMedical DOCにて【「ワインは健康にいい」と聞くけど実際どうなの? どのような健康効果があるか管理栄養士が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。