「ヨーグルト」の欠点とは? 1日の摂取量はどのぐらいがいい?
健康なイメージのつよいヨーグルト。実は高カロリーで、脂質も高いのだそうです。1日の摂取量の目安はどのぐらいがいいのか、食べるときに気をつけた方がいいことなどについて管理栄養士の森さんに聞きました。
監修管理栄養士:
森 浩子(管理栄養士)
編集部
それでは、ヨーグルトを食べ過ぎるといけないことがありますか? たくさん食べても良いのでしょうか?
森さん
ヘルシーなイメージのあるヨーグルトですが、実際は高カロリーで脂質も高いのです。ダイエットのつもりで食べていても、食べ過ぎると太ってしまうこともあります。特に加糖タイプのものやフルーツが入っているものはカロリーが高い傾向にありますので、気になる方は低脂肪や無脂肪タイプのものにしてみましょう。また、食べ過ぎることによって下痢の原因となったり体が冷えてしまったりすることもありますので、注意が必要です。
編集部
食べ過ぎを防ぐために1日のどれくらいの量が適正量なのか、教えてもらえますか?
森さん
ヨーグルトの1日の摂取量は100~200gが推奨されています。小分けにしたり、料理に使ったりして楽しむのも良いですね。これ以上食べる場合にはカロリーや脂質の摂りすぎに注意が必要です。
編集部
ヨーグルトを食べる際に気を付けたほうがいいことがありますか?
森さん
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は腸内で3日程度しか生きられません。そのため、たくさんの量でなくても良いので毎日摂りつづけることが重要です。また、腸内細菌の数や種類は人によって様々です。自分に合ったものを探して食べることも大切なポイントになってきます。ヨーグルトは発酵食品ですが、開封後冷蔵庫にいつまでも置いておくと時間がたてばたつほど数が減ってしまう乳酸菌があります。なるべく新鮮なうちに食べてしまいましょう。
編集部
ほかにも注意点がありましたら教えてください。
森さん
ヨーグルトを開封したときに、水が溜まっていることがあると思います。実はこれ、ただの水ではなく「ホエイ(乳清)」と言います。なんとなく捨ててしまいがちですが、高たんぱく、低脂肪で栄養価も高く吸収も早い、という健康や美容にとても良いものです。最近では、粉末にしてサプリメントやプロテインなどに用いられたり、生クリームの代用として使われたりしています。今まで捨てていた人も、ヨーグルト全体をぐるぐるとかき混ぜて食べてくださいね。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
森さん
腸内フローラというワードもよく耳にされると思います。これは腸内に生息している細菌のことをそう呼びます。腸内フローラは生活習慣や年齢、ストレスなどに影響を受けることから人それぞれと言われています。理想的な腸内のバランスを整えるためにも、適度な運動と睡眠、そして腸活に役立つ食事をしていきましょう。そうすることによって今の健康だけでなく、将来の病気のリスクを避けることにもつながります。
※この記事はMedical DOCにて【「ヨーグルトは体にいい」と言われるのはなぜ? どのような健康効果があるのか管理栄養士に聞く】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。