「あせも」にはステロイドが効果的!? 副作用や市販薬の選び方を薬剤師が解説!
「あせも」にはステロイドが効果的であることをご存じですか? 今回は、ステロイドの副作用や市販薬の選び方について、「薬剤師」の長岡さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「あせもにステロイド外用薬」は効く? 副作用や使用時の注意点を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
長岡 志帆(薬剤師)
編集部
あせもにはステロイドが効くと聞きましたが本当でしょうか?
長岡さん
そうですね。あせもの症状である赤い湿疹とかゆみには、症状の原因となる炎症を鎮めるステロイド外用薬が効果的です。
編集部
ステロイドは副作用が強く、悪いイメージがありますよね。
長岡さん
みなさんがイメージされているステロイドの副作用は、内服や注射剤としてステロイドを使用した際に起こりやすいものです。ステロイド外用薬は、局所での使用であることと、長期間漫然と使用しないことを守っていただければ、イメージされているような副作用の心配はありません。ただし、絶対に副作用が出ないということではないので、使用して心配なことがあれば、いつでも薬剤師や医師に相談してください。
編集部
ステロイドを市販で購入する場合、どのように選べばいいのですか?
長岡さん
ステロイド外用薬は5段階の強さ(weak,medium,strong,very strong,strongest)に分かれています。市販薬には、弱い方から3つ目まで(weak,medium,strong)のステロイド成分が配合されています。症状が軽い方、皮膚の弱い方は、弱いステロイドを使うと良いでしょう。また、市販薬はステロイドと抗生物質の配合剤が多いのです。抗生物質は、あせもを搔きむしって傷ができた際に、細菌感染や傷が化膿するのを防ぐ効果もあるので、傷ができてしまった場合は配合剤がおすすめです。ステロイドの強さの選び方は、ドラッグストアや薬局の薬剤師に相談してください。
編集部
赤ちゃんにもステロイドは使って良いのでしょうか?
長岡さん
赤ちゃんでも弱いステロイドは使用することができます。症状によってはステロイドを処方することはあります。怖がらずに使用したほうが症状悪化を抑えることができるので、医師の指示通りに使用してください。市販で購入する際は、薬剤師に相談してステロイドを選ぶか、心配ならばステロイドが入っていないあせものお薬を選ぶと良いでしょう。