「玄米」を毎日食べても問題ないのか 管理栄養士おすすめのアレンジ料理を併せて紹介
「1日に最低でも1食は米を食べたい」と思っている方は少なくないと思います。近年では、健康を意識して「玄米」に置き換えている方も見られます。しかし、玄米は本当に毎日食べても問題ないのでしょうか。今回は、おすすめのアレンジレシピも含めて、管理栄養士の片村さんに伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【玄米の健康効果を管理栄養士が解説 おすすめの食べ方は?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
片村 優美(管理栄養士)
編集部
玄米はどのように食べるのがよいのでしょうか?
片村さん
一番のおすすめは白米の代わりに主食として食べる方法です。そのままの玄米を食べた方が摂れる栄養素の量は増えますが、食べづらい場合は7分付き、5分付きと段階を上げて慣れていきましょう。白米を10割とすると、7分付きは玄米を7割精米したもの、5分付きは5割精米したものと考えます。もちろん精米することで栄養価は落ちてしまいますが、白米よりは高くなっています。また、白米と混ぜて炊飯してもよいでしょう。
編集部
玄米のアレンジ料理はありますか?
片村さん
玄米は白米と同じように食べられます。糠の味が気になる人は、炊き込みご飯やチャーハン、ドリアなど調味料を加えて作る料理アレンジがおすすめです。また、硬さが気になる人にはお粥や雑炊という方法もあります。和食だけではなく洋食や中華風に変えても楽しめますので味や食べ方を変えて楽しみましょう。
編集部
発芽玄米とはどのようなものでしょうか?
片村さん
発芽玄米は玄米を温水に浸けて寝かせ、0.5mm程度の芽を出させたものです。発芽玄米は玄米と比べると柔らかく甘みがある、ミネラルが吸収されやすい、調理がしやすい、食感が良いなどの特徴があります。発芽玄米を利用した加工品もありますのでチェックしてみてください。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
片村さん
玄米を表す「糠」という字は健康な米、「粕」は白米に例えることができます。普段食べ慣れている白米を美味しいと感じる人は多いかもしれませんが、体のことを考えると玄米という選択肢も浮かんでくることでしょう。玄米に含まれている栄養素にはさまざまな健康効果が期待されています。お米は多くの方がほぼ毎日食べるものです。毎日の食事のなかで体質改善や健康管理に役立ててみてくださいね。