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ワーファリン服用中に食べてはいけないもの3選! なぜ食べてはいけないのか薬剤師が解説

 公開日:2024/08/01
「納豆」「青汁」「クロレラ」

薬を服用する際、飲み合わせが悪く“服用中に食べたり飲んだりしてはいけないもの”があることをご存知でしょうか。血栓ができにくくする薬の「ワーファリン」にも避けるべき食べもの・飲みものがあるとのこと。いったい何を食べたらダメなのか、薬剤師の尾田さんを取材しました。

※この記事はMedical DOCにて【ワーファリン(抗凝固薬)服用時に禁忌の食べ物3選! 食べると命にかかわる可能性もある?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

尾田 健志

監修薬剤師
尾田 健志(薬剤師)

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神戸学院大学卒業。大学卒業後、大阪東部にドミナント展開している調剤併設型ドラッグストアに就職。その後、調剤薬局で調剤経験を積んだ後、病院薬剤師として従事。その傍ら、医療情報学を正しく学び、その得られた知識についてきっちりとしたものを世の中にわかりやすく、かみ砕いて伝えたいという気持ちを胸に医療コラムなどの執筆活動中。

編集部編集部

ワーファリンを服用している時に、食べたり飲んだりいけないものがあると聞いたことがありますが、本当でしょうか?

尾田 健志さん尾田さん

これは本当です。主に「納豆」「青汁」「クロレラ」ですね。血液が固まるためには、ビタミンKが必要なのですが、ワーファリンはそのビタミンKの働きを妨げることで、血液をサラサラにしています。納豆の場合、ビタミンKが多く含まれていることや大腸でビタミンKを産生する納豆菌を多く含んでいるため、ワーファリンの効果が減弱してしまいます。その結果、血液が固まりやすくなってしまい、心臓や脳の血管が詰まって命にかかわる恐れもあります。ワーファリン服用時は絶対に避けてください。

編集部編集部

青汁は健康に良いはずですが、一緒に飲まない方がいいのでしょうか?

尾田 健志さん尾田さん

青汁にもやはりビタミンKが非常に豊富に含まれており、一緒に服用することは避けたほうがいいでしょう。最近は大麦若葉やケール以外にも多くの青汁が登場していますが、やはりビタミンKは豊富に含まれている可能性が高いですね。ワーファリン服用患者の場合、ビタミンK摂取量が1日250μg以上摂取することで影響すると言われていますが、少量の25μgでも影響があるという報告もあります。できるだけ、効果を担保する意味でも避けておくほうが無難でしょう。

編集部編集部

サプリメントのクロレラも摂取しない方がいいと聞いたことがあります。本当でしょうか?

尾田 健志さん尾田さん

納豆、青汁以外にも実はクロレラやスピリルナなども一緒に摂取しないほうが良いといわれています。これらの食品には、多くの栄養素が含まれているのですが、その中でもビタミンKが豊富であり、ワーファリンの影響は否定できないと思われます。

編集部編集部

ほかにも避けるべき食品がありましたら教えてください。

尾田 健志さん尾田さん

納豆は絶対に避ける方がいい食品ですが、世の中にはビタミンKを多く含んでいる食品がほかにもあります。抹茶なども実は該当します。茶葉自体にビタミンKが豊富に含まれているという報告もあり、実は避けておく方が良いのかもしれません。なお、緑黄色野菜にもビタミンKが含まれているのですが、こちらについては大量摂取しなければおそらく問題にならない程度と考えられています。しかし、モロヘイヤなどはお浸し一鉢分でも380μg程度のビタミンKが含まれており、摂取は避けておく方が良いかもしれませんね。なお、よく薬の飲み合わせでも有名なグレープフルーツジュースについては、ワーファリンの効果を増強する恐れもあるとされており、できるだけ避けておく方がよいでしょう。

この記事の監修薬剤師

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