「へバーデン結節」の症状・治療法を作業療法士が解説 多いとされている年代は?
明確な原因が思いつかないのに、指の関節が赤く腫れ上がったり変形したりした場合、もしかしたら「へバーデン結節」かもしれません。原因不明といわれるこの疾患ですが、具体的にどのような症状・治療法なのでしょうか。作業療法士の高瀬さんに伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【手指が曲がってしまうヘバーデン結節とは? 自宅でできるリハビリについて作業療法士に聞く】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修作業療法士:
高瀬 駿(作業療法士)
編集部
まず、へバーデン結節について教えてください。
高瀬さん
人差し指から小指の第一関節が赤く腫れ上がり、変形して曲がってしまう病気になります。また、親指にみられることもあります。
編集部
どのような症状がでますか?
高瀬さん
変形した第一関節に痛みを生じることがあり、これにより手を握りづらくなることがあります。第一関節に症状が生じるのがヘバーデン結節の特徴で、第二関節に生じる場合はブシャール結節と診断されます。
編集部
どのような治療が行われますか?
高瀬さん
これらの症状には保存療法として安静やテーピング、必要に応じて鎮痛剤、漢方薬、ステロイド剤の関節内注射などの薬物療法が行われます。また、手指の変形で日常生活に支障がでる場合は、手術を行うこともあります。どの対応も医療機関で診断してもらい、医師から治療を受ける必要があります。
編集部
原因不明とのことですが、分かっている事を教えてください。
高瀬さん
40歳以上の女性の発症が多いとされています。傾向として、手を使う作業が多い方や親族に同じ病気を発症している方がいる場合は注意が必要と言われています。