【朝食はパン派】太りやすいのが気になる…太らないための注意点を管理栄養士に聞く
現代の食生活において、朝食にパンを選んでいる人は多いと思います。手軽に食べられる反面、「パンは太りやすい」という話しもよく聞きます。パンを食べる際、何に注意すれば太りにくくなるのでしょうか。管理栄養士の成松さんに伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【「朝食はパン派」の人に不足しがちな栄養素とは一緒に食べるといい食材を管理栄養士に聞く】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
成松 由佳(管理栄養士)
編集部
ずばり、パンとご飯で体に良いのはどちらですか?
成松さん
どちらもエネルギー源になり、体に必要な役割を持っている食品です。ただし、ご飯食の方が栄養バランスを整えやすく、パン食は食べ方に工夫が必要です。先述したように、パン食の方が日本人に不足しがちな栄養が摂れない傾向にあります。また、脂質を摂り過ぎてしまう傾向にあるため、気をつけないと太りやすいといえます。さらに、ご飯より軟らかいため、噛まなくても食べられるのも問題のひとつです。
編集部
噛む回数が少ないのも体に良くないでしょうか?
成松さん
※参照:厚生労働省「e-ヘルスネット 速食いと肥満の関係 -食べ物をよく「噛むこと」「噛めること」」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html
編集部
では、パンを食べる際に栄養バランスが崩れないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?
成松さん
パンと一緒に、魚や大豆、乳製品、野菜や果物を組み合わせて食べましょう。具体的には、食パンにツナや納豆、チーズやしらすなどをトッピングすると良いですね。また、大きく切った野菜をスープやサラダにして、よく噛んで食べるのもおすすめです。
編集部
パンの1食分の目安はどれくらいですか?
成松さん
※参照:農林水産省「実践食育ナビ 食事バランスガイド早分かり」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/division.html
編集部
案外多いなと思ったのですが、糖質の量は大丈夫でしょうか?
成松さん
※参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
成松さん
パンは決して体に悪いわけではありません。ただ、何を一緒に食べるかが大切です。栄養素を補えるよう、またよく噛んで食べられるよう、組み合わせを工夫してパンを楽しみましょう。