「大腸CTコロノグラフィ検査」の検査の流れやメリット・デメリットを解説!【専門家監修】
「大腸CTコロノグラフィ検査」の検査の流れをご存じですか? 大腸CTコロノグラフィ検査のメリット・デメリットについても「放射線技師」の隅田さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【大腸がんを早期発見できる大腸CTコロノグラフィってどんな検査?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修放射線技師:
隅田 吉政(放射線技師)
編集部
検査の流れについて教えて下さい。
隅田さん
まず、検査前日から腸管の前処置として、便を少なくする検査食を食べていただきます。そして少量の造影剤(バリウム)や下剤を服用します。検査当日は絶食していただき、撮影前に腸の動きを抑える注射を行います。その後、細いチューブを肛門から挿入し、炭酸ガスを注入して大腸を膨らませます。撮影は仰向けとうつ伏せの2回行い、15分ほどで終了します。
編集部
CTコロノグラフィ検査のメリットを教えてください。
隅田さん
内視鏡の挿入が困難な方でも検査可能なのが、最大のメリットです。腸管が長かったり、癒着したりしている方でも検査できます。また、内視鏡検査に比べて下剤量が半分以下ですむため、日常生活への負担も軽減されます。さらに鎮静剤の必要がなく、体内に吸収されやすいガスで腸管を膨らませるため不快に感じにくいでしょう。あとは、内視鏡では見落とされがちな、大腸のひだの裏にある病変の観察において優れている点もメリットと言えます。
編集部
逆にデメリットはありますか?
隅田さん
ポリープの切除や細胞検査(生検)ができないのがデメリットになります。また、CT撮影を行うので最低限の被ばくを伴います。そのため妊娠中や妊娠の可能性のある方、一部のペースメーカーをつけられている方の検査はお断りする場合があります。また、平坦な形状の病変は検出しにくいというデメリットがあります。
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