薬に頼らない不眠症対策を薬剤師が解説! 実は間違いな不眠対策もある?
寝つきが悪い、夜中に目が覚める回数が多い……と悩んでいる方は、日々の生活を見直して不眠症対策を講じる必要があります。今回は、薬に頼らないでできる不眠症対策を薬剤師の小田桐さんに聞きました。
監修河原
不眠症の対策は?
編集部
薬に頼らない対応策はありますか?
小田桐さん
まずは、入眠に向けてしっかりと準備することが大切です。ゆっくりお風呂に入り体温を高めてリラックスすることや、適度な運動をすることで体に適度な疲労感を生みだすことも有効です。また、同時に入眠を阻害する作用のあるものを避けるといいでしょう。カフェインの摂取や寝る前のスマホの使用は、交感神経の亢進や脳の覚醒をひき起こす可能性があるので、できるだけ控えましょう。
編集部
実は間違っている不眠対策ってありますか?
小田桐さん
できるだけ睡眠のリズムを一定にすることが大切です。それゆえ、過度な昼寝や休日の寝溜めなどは睡眠のリズムが崩れるため逆効果といえます。また、睡眠時間を確保するために、いつもより早く布団に入ることもおすすめできません。入眠まで時間がかかり、逆に眠れないというプレッシャーがかかることがあります。
編集部
薬を服用する上での注意点はありますか?
小田桐さん
前述の通り、医師の指示する用法・用量を守らずに自己判断で服用することや、市販の薬を連日服用するということは避けるようにして下さい。また、原因や症状によって適切な対応や薬の種類は異なりますので、まずは医療機関を受診し専門医からの診察を受けることを推奨します。
編集部
最後に、読者へメッセージがあればお願いします。
小田桐さん
睡眠薬は効果と副作用のバランスが、自分では予測しにくい傾向にあります。必要性を感じた時は、ぜひお近くの医療機関に相談して下さい。
編集部まとめ
不眠症の症状は人によって違いがあり、原因もさまざまのようです。睡眠薬の服用以外にも対策法はあるので、まずはそちらを試してみるのもいいでしょう。それでも改善しないようであれば、医療機関を受診して適切に診断してもらいましょう。