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汗疹の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

汗疹(読み方:かんしん、別名:あせも)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)

汗疹とは

「あせも」は、汗腺が詰まって発汗が妨げられ、汗が皮膚にたまることで起こる疾患です。

引用:田辺三菱製薬
http://www.flucort.jp/sick/sick_11.html

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
汗疹(あせも)とは、汗腺が詰まって汗の流出が妨げられて赤いブツブツができる疾患です。年齢や性別は関係なく誰でも発症する可能性があります。特に子どもや多汗症の方に多くみられます。

汗疹の症状

紅色汗疹(こうしょくかんしん)
赤い小さなブツブツができ、かゆみやチクチクした軽い痛みを生じることがあります。
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)
皮膚の表面に、1~3mmほどの透明な水ぶくれができます。自覚症状が少なく気付かないこともめずらしくありません。

引用:アース皮ふ科クリニック
http://www.nshc.com/disease/disease-prickly-heat/

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
汗疹(あせも)の症状は、汗が溜まりやすい首回り、脇の下、肘や膝の裏などに赤い点状の湿疹ができ、かゆみを伴います。

汗疹の原因

・発熱性の病気での大量発汗
・通気性の悪い衣服を着用したとき
・高温多湿の環境での労働や運動

引用:アース皮ふ科クリニック
http://www.nshc.com/disease/disease-prickly-heat/

汗疹の検査法

診断は、発疹の外観と患者の状況(暑い環境にいたか、着込み過ぎていなかったか)に基づいて下されます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/汗の病気/あせも

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
汗疹(あせも)は、汗をかいて拭かなかったり、湿度の高い状態が長時間続くことが原因となります。診断は、主に視診です。特別な検査などは必要ありません。

汗疹の治療方法

●こまめに汗を拭き取るなどのケアで自然に治ります。
●炎症がある場合は、ステロイド外用剤を用いて、炎症を抑えましょう。
●かき壊している場合は、抗生物質の配合されたステロイド外用剤を使用しましょう。

引用:田辺三菱製薬
http://www.flucort.jp/sick/sick_11.html

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
汗疹(あせも)の治療方法は、塗り薬を使います。かゆみがひどい場合は抗ヒスタミン剤などの内服薬を使いかゆみを抑える治療法を用いる場合もあります。汗疹は、こまめに汗を拭きとったり、部屋を涼しくすること、厚着をしないことを心がけることで予防できます。以前はベビーパウダーの使用であせもを予防できると言われていましたが、汗腺を塞いでしまうため逆にあせもの発症を促してしまう場合もありますので、ベビーパウダーの使用は避けた方がよいでしょう。

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