尋常性乾癬の症状や原因、治療方法とは?

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尋常性乾癬とは
乾癬の中で最も多い種類であり、全体の約9割を占めます1)。主な症状は、皮膚が赤く盛り上がる「紅斑(こうはん)」、細かいかさぶたのような「鱗屑(りんせつ)」、フケのようにボロボロとはがれ落ちる「落屑(らくせつ)」です。一般に乾癬といえば、この尋常性乾癬を指します
引用:ヤンセンファーマ 乾癬ネット https://www.kansennet.jp/about_disease/syurui/
尋常性乾癬の症状
乾癬にかかると、皮膚が赤くなって(紅斑)、もり上がり(浸潤)、その表面に銀白色のかさぶた(鱗屑)が厚く付着して、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちる(落屑)という症状が起こります。鱗屑を無理にはがすと、出血することがあります。かゆみには個人差があり、全くみられない人もいれば、強いかゆみが起こる人もいます。 症状が進むと病変部(皮膚症状があらわれている部分)の数が増え、互いにくっついて大きくなります。 また、皮膚の一部である爪が変形することもあります。 このような皮膚症状のほか、関節の痛みや変形、発熱や倦怠感などの全身症状が起きることもあります。
引用:田辺三菱製薬 hhttps://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=/general/sick/psoriasis.html
ドクターの解説尋常性乾癬の原因
皮膚の最外層の表皮の代謝サイクルが短くなり、角化細胞が鱗屑となって剥がれ落ちます。これに炎症が加わり皮膚は赤く盛り上がってきます。正常な表皮細胞は28日サイクルですが、乾癬の場合は4~5日と極めて短く新陳代謝が病的に亢進した状態になっています。乾癬を起こす原因は今のところ完全には解明されておりませんが、遺伝的な要因の有する患者さんに外部からの何らかの要因(感染や精神的ストレス、薬剤など)が加わり、免疫異常が生じ炎症が起きることが判ってきました。 最近、このような炎症を起こす物質がいくつか判明しましたが、そのかなでTNF-αと呼ばれる生体内物質があります。TNF-αは乾癬の病変部に多量に存在し、それ自身が炎症を起こしたり、乾癬炎症を引き起こす樹状細胞を活性化したりします。さらに、IL-23という樹状細胞からヘルパーT細胞活性に作用する炎症性サイトカインやIL-17が乾癬の発症に関与することが判ってきております。
引用:東邦大学医療センター大橋病院皮膚科 http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/dermatology/patient/plaque_psoriasis.html
ドクターの解説尋常性乾癬の検査法
乾癬の診断では、はじめに問診、視診(患部を見る)、触診(患部を触る)により皮膚の状態を調べます。 皮膚科専門医であれば、これだけでほぼ正確な診断ができますが、まれに乾癬と区別しにくい症状がみられる場合があり、その際は皮膚生検を行います。皮膚生検では、局所麻酔をして米粒大の皮膚を切り取り、皮膚の表皮や真皮の状態を顕微鏡で調べます。
引用:ヤンセンファーマ 乾癬ネット hhttps://www.kansennet.jp/about_disease/jinjyousei/
尋常性乾癬の治療方法
治療方法は大きく分けて4種類あります。 4つの治療方法 外用療法(塗り薬) 光線療法(紫外線照射) 内服療法(飲み薬) 生物学的製剤(注射または点滴) 患者さんの症状やライフスタイルに合わせて、これらの治療方法を単独で用いたり、組み合わせたりします。一般的には外用療法から始め、効果が十分でない場合に光線療法、内服療法、生物学的製剤へと進めていきます。 個々の治療方法にはそれぞれ長所と短所があります。ある患者さんによく効く治療方法が、他の患者さんにはあまり効かない場合もありますので、皮膚科医とよく相談してください。
引用:マルホ株式会社https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/therapy.php
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