腎梗塞の症状や原因、治療方法とは?
腎梗塞(読み方:じんこうそく)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
相澤 摩周 医師(医療法人相沢内科医院 院長)
腎梗塞とは
腎動脈の本幹やその分枝が塞栓や血栓で閉塞し、その末梢の腎実質が壊死に陥ります。塞栓の9割が心房細動や心弁膜症が原因で、血栓の原因としては腎動脈の粥状硬化や線維筋性過形成、血管炎、外傷などあります。
引用:東京女子医科大学病院 泌尿器科 腎臓病総合医療センター
http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/kidney/vascular/
腎梗塞の症状
大きな梗塞の場合は、突然の側腹部痛とともに悪寒(おかん)、嘔吐、発熱などが出現し、また血尿や尿量の低下など激しい症状を認めます。しかし、小さな梗塞では無症状であることも少なくありません。また発作により腎から昇圧ホルモンが分泌され、一過性に血圧が上昇することもあります。
引用:医療大全
https://yomidr.yomiuri.co.jp/iryo-taizen/archive-taizen/OYTED386/
腎臓のどちらかがつまるため、背中側の左右どちらかの強い痛みも特徴にあげられます。
腎梗塞の原因
血管を塞ぐ物質(塞栓)血液のかたまり(血栓)によって、腎動脈や分枝腎動脈が詰まることで発症します。原因としてもっとも多いのは、心臓の弁に異常がある心臓弁膜症、心内膜炎、心房細動などの心疾患によるものです。これらの心疾患によって心臓内のできた血栓が剥がれて、血流にのって腎動脈や分枝動脈を塞ぎます。また、動脈硬化に伴って腎動脈や分枝動脈自体に血栓ができ、そこから先の血流が途絶えて起きることがあります。
外傷や血管内カテーテル操作後の続発性内膜損傷が原因になることもあります。引用:五本木クリニック
https://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinkousoku.html
腎梗塞の検査法
造影CT検査が必須です。
引用:五本木クリニック
https://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinkousoku.html
動脈硬化が進んでいる方や高血圧の方、糖尿病、高脂血症などの疾患がある方は注意が必要です。
検査法としては、血管造影で血栓などの有無を確認し、確定診断をおこないます。
腎梗塞の治療方法
発症後6時間以内は、抗凝固薬の腎動脈内注入や血栓除去が行われます。腎動脈に異常を認める場合は外科的血行再建術も考慮します。
引用:東京女子医科大学病院 泌尿器科 腎臓病総合医療センター
http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/kidney/vascular/