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腎梗塞の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

腎梗塞(読み方:じんこうそく)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
相澤 摩周 医師(医療法人相沢内科医院 院長)

腎梗塞とは

腎動脈の本幹やその分枝が塞栓や血栓で閉塞し、その末梢の腎実質が壊死に陥ります。塞栓の9割が心房細動や心弁膜症が原因で、血栓の原因としては腎動脈の粥状硬化や線維筋性過形成、血管炎、外傷などあります。

引用:東京女子医科大学病院 泌尿器科 腎臓病総合医療センター
http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/kidney/vascular/

相澤 摩周 医師 医療法人相沢内科医院 院長ドクターの解説
心房細動の不整脈がもとでおこる心原性の脳梗塞と同じことが腎臓内で起こる疾患です。あまり多くはありませんが、40代以降に多く見られる病気です

腎梗塞の症状

大きな梗塞の場合は、突然の側腹部痛とともに悪寒(おかん)、嘔吐、発熱などが出現し、また血尿や尿量の低下など激しい症状を認めます。しかし、小さな梗塞では無症状であることも少なくありません。また発作により腎から昇圧ホルモンが分泌され、一過性に血圧が上昇することもあります。

引用:医療大全
https://yomidr.yomiuri.co.jp/iryo-taizen/archive-taizen/OYTED386/

相澤 摩周 医師 医療法人相沢内科医院 院長ドクターの解説
腎臓に血栓ができることで起こる病気です。炎症が起きると熱が出たり、血尿がでたりすることがあります。
腎臓のどちらかがつまるため、背中側の左右どちらかの強い痛みも特徴にあげられます。

腎梗塞の原因

血管を塞ぐ物質(塞栓)血液のかたまり(血栓)によって、腎動脈や分枝腎動脈が詰まることで発症します。原因としてもっとも多いのは、心臓の弁に異常がある心臓弁膜症、心内膜炎、心房細動などの心疾患によるものです。これらの心疾患によって心臓内のできた血栓が剥がれて、血流にのって腎動脈や分枝動脈を塞ぎます。また、動脈硬化に伴って腎動脈や分枝動脈自体に血栓ができ、そこから先の血流が途絶えて起きることがあります。
外傷や血管内カテーテル操作後の続発性内膜損傷が原因になることもあります。

引用:五本木クリニック
https://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinkousoku.html

腎梗塞の検査法

造影CT検査が必須です。

引用:五本木クリニック
https://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinkousoku.html

相澤 摩周 医師 医療法人相沢内科医院 院長ドクターの解説
心臓内に血栓ができたものが、血管を通って腎臓内に溜まることが原因で起こる病気です。
動脈硬化が進んでいる方や高血圧の方、糖尿病、高脂血症などの疾患がある方は注意が必要です。
検査法としては、血管造影で血栓などの有無を確認し、確定診断をおこないます。

腎梗塞の治療方法

発症後6時間以内は、抗凝固薬の腎動脈内注入や血栓除去が行われます。腎動脈に異常を認める場合は外科的血行再建術も考慮します。

引用:東京女子医科大学病院 泌尿器科 腎臓病総合医療センター
http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/kidney/vascular/

相澤 摩周 医師 医療法人相沢内科医院 院長ドクターの解説
腎臓が壊死しないためにも早期の治療が必要となります。

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