FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 病気の事典
  3. 日本住血吸虫症の症状や原因、治療方法とは?

日本住血吸虫症の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

日本住血吸虫症(読み方:にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
半田理雄 医師 (医療法人晃生会 半田クリニック副院長)

日本住血吸虫症とは

住血吸虫症は、淡水に住む巻貝(ミヤイリガイなど)を中間宿主として住血吸虫が人に感染する病気です。住血吸虫には複数種あり、人体に感染するものとして、マンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫、日本住血吸虫があります。

引用:Eizai ATM Navigator
https://atm.eisai.co.jp/ntd/schistosomiasis.html

半田理雄 医師 医療法人晃生会 半田クリニック副院長監修ドクターのコメント
それほど多く遭遇するものではなく、稀な病気です。
水田や用水路にいるミヤイリ貝などが原因です。

日本住血吸虫症の症状

マンソンおよび日本住血吸虫症では、4週間あるいはそれ以上経ってから急性期症状(片山熱)が出現し、発熱、蕁麻疹、好酸球増多、下痢、肝脾腫、咳嗽/喘鳴などを生じる。慢性期では、腸管や肝臓に沈着した虫卵を中心に結節が生じる(図2)。そして、腸管では線維化やポリープ形成により腹痛、下痢、粘血便がみられ、ときには腸閉塞を生ずることもある。肝では肝線維症へと進行し、特徴的な画像所見を示し、長期経過すると肝脾腫、門脈圧亢進、腹水、 食道静脈瘤の形成、そこからの出血をきたす。これらの変化は日本住血吸虫症の方が顕著にみられる。肝臓の病変は一見して肝硬変に類似するが、肝機能は長期 間正常に保たれることが多い。日本住血吸虫症では大腸癌と肝細胞癌の発生が高まると言われたが、最近の疫学調査では否定的見解も多い。

引用:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/413-schistosoma.html

日本住血吸虫症の原因

人が泳いだり、洗濯をしたり、体を洗ったり、排泄をするために淡水に入った時に、巻貝の口先から排出された住血吸虫の幼虫が人の皮膚から人体に侵入します。
人体に侵入した幼虫は血管内において数週間で成虫になり、血管内で産卵します。卵の中には膀胱や腸に移動するものもあり、これらはやがて尿や便とともに排泄され、再び感染の連鎖を生み出します。また、体内にとどまった卵は内臓系にダメージを与えることがあります。
このように、住血吸虫症は、寄生虫が産卵した卵による生体反応によって引き起こされます。

引用:Eizai ATM Navigator
https://atm.eisai.co.jp/ntd/schistosomiasis.html

日本住血吸虫症の検査法

血清反応としては虫卵周囲沈降反応(COPT)、EIA法などがある。しかし、過去の感染と現 在の感染を区別できないこと、住血吸虫種の間での交差反応がありうること、感染後3カ月程度 経過しないと陽性を示さないことが多いなどの限界もある。また、可能な限り、対象とする住血 吸虫種由来の抗原を用いた血清反応を行なうべきである。さらに、間接的であるが、CT検査 や超音波検査での特徴的な肝線維化の所見が腸管住血吸虫症の診断に役立つことがある。

引用:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/413-schistosoma.html

半田理雄 医師 医療法人晃生会 半田クリニック副院長監修ドクターのコメント
軽症だと分かりにくいのですが、身体を患い、検査をすすめていく中で偶然発見されることが多くあります。
この症状の場合は、肝臓の生検を行い、虫がいることで判明します。

日本住血吸虫症の治療方法

住血吸虫症の治療では、プラジカンテルを1日2~3回、経口で投与します。

3カ月後に、体外に排出される虫卵の数が大幅に減少しなかった場合は、再度治療を受けます。さらに3カ月後に再び検査を受け、必要に応じて治療を受けます。片山熱の症状が重度である場合には、コルチコステロイドが役立ちます。

セルカリア皮膚炎の患者は住血吸虫を死滅させる薬を服用する必要はありません。強いかゆみを和らげるために、患部を冷却したり、コルチコステロイドのクリームや軟膏を塗ったりすることがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/16-感染症/寄生虫感染症/住血吸虫症

この記事の監修ドクター

この記事の監修医師