肛門ポリープの症状や原因、治療方法とは?
肛門ポリープ(読み方:こうもんぽりーぷ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
東 光邦 先生 東肛門科胃腸科クリニック 院長
目次 -INDEX-
肛門ポリープとは
慢性的な下痢や便秘による炎症、切れ痔に伴って発生することが多くある、いぼのような突起物ですが、いぼ痔ではありません。内部にとどまり外からは存在がわからないものから、肛門の外に出てくるものまであります。ポリープは小さいものでは米粒程度で、大きなものでは親指大になるものもあります。形も様々で、きのこのような形や団子状ものもあります。排便後に肛門の外に出てきて、出血や痛みを伴うことがありますが、手で元に押し込めてやることでしばらく無症状で過ごせます。ただ、ポリープが大きいと常に便意を感じたり、ポリープが肛門に出入りを繰り返すことで肛門がかぶれて痒みがでることがあります。
引用:おくむら大腸肛門クリニック
http://www.okumura-clinic.net/medical/polyp.html
肛門ポリープの症状
ポリープは小さいものでは粟つぶ大から親指大まであり、団子状、きのこ状などのほかに、ひもがついたように長く伸びてくるものもあります(有茎性ポリープ)。
ひどくなると、排便のたびにポリープが先頭になって脱出し、ポタポタ出血したり、痔も一緒に脱出することもあります。一般に排便後は、手で元に押し込めてやれば、一日無症状で過ごせます。
ポリープが大きいと、いつも便が出たい気持ちがおこります。また、ポリープが出たり、これを手で押し込めたりしていると、肛門がかぶれてかゆくなります。若い女性が裂肛を長く繰り返していると、裂肛の奥にポリープができ、これが刺激となって裂肛が治らないために、さらにポリープが大きく育つという悪循環がよくみられます。このような場合には早めにポリープを切除するか、しばってしまうかすると急速に裂肛が治ってきます。
引用:松田病院
https://www.matsuda-hp.or.jp/library_detail.php?eid=00019
肛門ポリープの原因
原因としては下痢・便秘の繰り返し、裂肛、痔核、痔瘻など歯状線付近の慢性的な刺激や炎症だと考えられています。
引用:松田病院
https://www.matsuda-hp.or.jp/library_detail.php?eid=00019
肛門ポリープの治療方法
直腸ポリープ、大腸ポリープとは異なりほぼ悪性化する心配はありませんので放置していても特に害はないと言われていますが、便意やかゆみの原因にもなり、慢性の切れ痔や痔ろうのある場合は早めの治療をお勧めいたします。肛門ポリープは日帰りで局所麻酔下に簡単に切除できます。 深い裂肛や痔ろう、痔核などを伴っている場合は根治療法が必要となります。慢性裂肛に伴う肛門ポリープの場合は裂肛根治手術を行い肛門ポリープを裂肛と同時に除去します。
引用:おくむら大腸肛門クリニック
http://www.okumura-clinic.net/medical/polyp.html