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慢性便秘の原因や症状、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

慢性便秘(読み方:まんせいべんぴ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
半田理雄 医師(医療法人晃生会 半田クリニック 副院長)

慢性便秘とは

明確な定義はありませんが、排便が順調に行われない状態を指し、3~4日以上便通がないか、あっても硬便であったり便量が少なかったりして、腹痛、腹部膨満感、残便感などを伴う場合とすることが多い様です。便秘のすべてが治療の対象となるものではありません。

引用:太田綜合病院
https://www.ohta-hp.or.jp/n_etc/80med/dep/dep06/d06_11.htm

半田理雄 医師 医療法人晃生会 半田クリニック 副院長監修ドクターのコメント
ガイドライン上、週3回未満すなわち週2回しかお通じがない場合のことを便秘といいます。
原因は生活習慣だけでなく、ストレス等の精神的なものも影響します。
便秘は、機能的疾患または器質的疾患によるものに分けられます。
慢性になると機能的疾患によることも多いのですが、時にがんやできもの等器質的疾患も考えられるため、見落とさないようにきちんと検査することが重要です。

慢性便秘の症状

一般的には腹部膨満感、腹痛、腹鳴、食欲不振などがあります。

引用:大和内科・消化器内科クリニック
http://www.yamatoclinic.com/sick/benpi.html

慢性便秘の原因

便秘の原因は一般的に機能性便秘と器質的疾患による便秘(大腸癌、術後や炎症による狭窄など)とに分けられます。機能性便秘は、腸管に明らかな肉眼的異常を認めず、大腸での輸送機能が低下して起こる便秘です。便秘の大多数はこれに相当します。機能性便秘の一つとして、薬剤性(向精神薬、抗コリン薬など)の便秘、代謝・内分泌性(糖尿病、甲状腺機能低下症など)の便秘、神経筋原性(パーキンソン病など)の便秘もあります。
器質的疾患による便秘は、大腸癌や、術後の癒着による狭窄などにより、腸管が実際に細くなり、便の通過が障害される便秘です。器質的疾患による便秘として、分娩歴のある女性に時に見られる直腸瘤という病態もあります。これは排便時に直腸が前方に瘤状に突出してしまい、正常に排便できない状況となるものです。
通常、人の排便習慣は個人差があるもののほぼ一定であり、以前は毎日排便のあった人が急に便秘となった場合には、器質的疾患による便秘も考慮する必要があります。

引用:大和内科・消化器内科クリニック
http://www.yamatoclinic.com/sick/benpi.html

慢性便秘の検査法

原発性慢性便秘の診断では、まず、意図しない体重減少や直腸出血などの「警戒」すべき症状に注意して、ポリープや腫瘍などの器質性疾患が除外されたのち、多段階のプロセスで進められるが、食生活の変更、生活習慣の修正、市販便秘薬の服用をはじめとする第一選択治療による診断的治療も行われる。症状が改善しない場合は、直腸指診、直腸肛門の構造と機能の検査(バルーン排出検査、直腸肛門マノメトリー検査、排便造影検査など)、あるいは、結腸通過時間測定検査(放射線不透過性マーカーを用いた検査、ワイヤレス運動カプセルを用いた検査、シンチグラム検査、大腸マノメトリー検査など)が行われ、直腸性排便障害および結腸通過時間遅延型便秘の診断が行われる。

引用:Nature Reviews
https://www.natureasia.com/ja-jp/reviews/highlight/90538

慢性便秘の治療方法

治療の中心は、食生活および生活習慣の介入や薬物治療であるが、まれに手術も行われる。

引用:Nature Reviews
https://www.natureasia.com/ja-jp/reviews/highlight/90538

半田理雄 医師 医療法人晃生会 半田クリニック 副院長監修ドクターのコメント
便秘にならないためにも食物繊維を多く摂るようにしましょう。
また適度な運動をして、腸を動かすように努めて下さい。
便秘は時に身体の良くない状態を伝えるサインとなることがあります。
安易に考えず、気になる時は必ずかかりつけの病院で診察を受けましょう。

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