腸結核の症状や原因、治療方法とは?

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腸結核とは
結核菌が腸に侵入し、炎症を起こして潰瘍を形成する病気です。腹痛、下痢、発熱、体重減少などがみられますが、症状があまりはっきりしない場合もあります。結核というと過去の病気と思われがちですが、決して減少しているわけではありません。抵抗力の落ちた高齢者や糖尿病、腎不全などほかの病気をもっている人に多く発症します。
引用:メディカルiタウン http://medical.itp.ne.jp/byouki/160305000/
監修ドクターのコメント腸結核の症状
活動期には下痢、腹痛、発熱、倦怠感(けんたいかん)などの症状が出現します。特に小腸の結核では、栄養状態が急にわるくなり体重が減少し、顔色もわるくなります。炎症が進むと腸管の内腔が細くなることがあり、吐き気や嘔吐(おうと)を伴います。 中高年者ではこのような症状に気づかずに腸結核が自然治癒し、その後、腹部、多くは右下腹部にしこりが偶然見つかることがあります。
引用:時事メディカル 家庭の病気 https://medical.jiji.com/medical/013-0057-01
ドクターの解説腸結核の原因
活動性の肺結核があると、結核菌を含む喀痰(かくたん)を飲み込み、この結核菌が腸粘膜に侵入して腸結核を生じることがあり、続発性腸結核といいます。ほかの臓器に結核性病変がなく、腸に初めて感染巣をつくる場合を、原発性腸結核といいます。
感染経路からの分類では、結核菌を飲み込む管内性転移が大部分で、そのほかに他臓器から血管やリンパ管を介して結核菌が侵入する場合や、隣の臓器から直接入り込む場合があります。
引用:メディカルiタウン http://medical.itp.ne.jp/byouki/160305000/
腸結核の検査法
大腸内視鏡にて回盲部に輪状潰瘍をみとめ、生検で乾酪性肉芽腫や抗酸菌が同定されると、腸結核と診断されます。生検組織の抗酸菌培養も必要です。
内視鏡所見 回盲部が好発部位で、不整小潰瘍が多発して輪状となります(輪状潰瘍とは腸の長軸に対して垂直の方向にできるものです。 さらに進むと地図状となりますが、潰瘍と潰瘍の間の粘膜は正常に見えます。 治癒期になれば潰瘍部が瘢痕化し、回盲弁が変形して壊れます。炎症性ポリープや腸管の短縮も高率に認めます。 注腸所見 潰瘍の瘢痕にともない、腸管の短縮、ハウストラの消失、狭窄、憩室様変化などが認められます。 引用:飯原医院 イラストでみる大腸肛門病 http://iiharaiin.com/cpi_colitis7.html
監修ドクターのコメント腸結核の治療方法
活動性の腸結核には抗結核薬を投与します。また、腸炎のときのように消化のよい食事にして、腸を安静に保つ必要があります。抗結核薬によく反応し、ほとんど内科的治療で軽快します。ただし、後遺症として腸管が狭くなったときは、その部分を切除する手術が必要となることもあります。
引用:時事メディカル 家庭の病気 https://medical.jiji.com/medical/013-0057-01
監修ドクターのコメント




