鼻出血の症状や原因、治療方法とは?
鼻出血(読み:びしゅっけつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
中島 規幸 先生 なかじまクリニック 院長
鼻出血とは
鼻の入り口付近には血管が集まっている部位があるため、粘膜が少し傷ついただけでも出血が起こります。しかし、鼻のかみすぎや打撲などもないのに鼻血が繰り返し起こるようなときは、血液や内臓の疾患の可能性もあります。
引用:タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=hanadi
鼻出血の症状
鼻血は主に、左右の鼻をわけているしきり(鼻中隔)の粘膜から出ます。とくに、鼻の入り口から約1cm入ったところは、血管が網の目状になり表面に浮き出ているので、くり返し出血しやすい場所です。この場所はキ-ゼルバッハ部位と特別の名前がつけられています。
鼻出血は幼児期から小学校低学年にかけてよくみられます。何回もくりかえしたり、出血量が多かったりすると、夜間などはあわててしまい不安になりがちですが、ほとんどの鼻出血はたちの悪い病気ではありませんので、まず落ちつくことが大切です。引用:日本耳鼻咽喉科学会
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/hana4.html
鼻出血の原因
鼻血は、鼻をかんだ時におきやすいのですが突然出ることもあります。アレルギ-性鼻炎や鼻の入り口に湿疹や炎症(鼻前庭炎)がある子どもは、鼻がかゆくていじるために鼻血が出やすくなります。鼻炎や副鼻腔炎による粘膜の炎症や、鼻中隔彎曲症、外傷なども鼻出血の原因になります。激しい鼻出血をくり返すときはまれですが、鼻の腫瘍のこともあります。
顔面の外傷で鼻血が止まらない時は、はやく耳鼻咽喉科を受診してください。また、じわじわと続く鼻出血や、歯ぐきからも出血する場合、そして少しのことで皮膚に青あざができるような場合は、血液の病気も疑われますので、くわしい検査が必要です。引用:日本耳鼻咽喉科学会
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/hana4.html
鼻出血の検査法
前鼻鏡やファイバースコープによる出血部位の確認をします。血液検査によって止血機能の確認をし、レントゲンやCT等の画像による腫瘍性病変の除外・確認を必要とすることがあります。
引用:関西医科大学香里病院
http://www.kmu.ac.jp/kori/visit/search/sikkansyousai/d24-004.html
診断に関しては、鼻の手前から出る場合が90%程度なので、視診によって出血場所を特定できることが多いです。なお鼻の奥からの出血の場合は、ファイバースコープを用いて出血部位を確認します。また症状が重い方の場合、造影剤を使用し出血場所を確認する方法もあります。
鼻出血の治療方法
鼻(鼻翼)をつまんでうつむきかげんにします。安静にして血圧を落ち着かせます。
多くの出血はこれで止まりますが、それでも止血しない場合はガーゼを詰めたり、電気で出血部位を凝固止血します。
出血が多い場合は手術室で止血術をしたり、輸血が必要になることもあります。引用:関西医科大学香里病院
http://www.kmu.ac.jp/kori/visit/search/sikkansyousai/d24-004.html
もし鼻血が出てしばらくしても自身で止めることができなかった場合は、速やかに専門の医療機関(耳鼻咽喉科)を受診されるのが望ましいでしょう。