発達緑内障(先天緑内障、牛眼)の症状・原因・治療方法
発達緑内障 (読み方:はったつりょくないしょう 別名:先天緑内障、牛眼)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
田中 民江 医師(アイビー眼科院長)
目次 -INDEX-
発達緑内障とは
生まれつき隅角に異常があって眼圧が高くなって緑内障になるものです。乳幼児期など低年齢で見つかるものは進行が早いことが多く、眼球が大きくなってしまうと眼圧を調整しても視力の障害を食い止めることが難しいので、早期の手術が必要です。
発達緑内障の症状
早発型発達緑内障の場合は、高い眼圧によって眼球が拡大するために、流涙(涙が多い)、羞明(光を極端にまぶしがる)、眼瞼けいれん(まぶたがピクピク動く)、角膜混濁(黒目が白くにごる)、角膜径拡大(黒目がかなり大きく見える)といった症状が現れます。発達緑内障は、できるだけ早く発見し治療を開始する必要がありますので、このような症状がみられる際は、すぐに眼科を受診するようにしてください。一方、遅発型発達緑内障の場合は、上のような症状が見られることは少なく、発見が遅れることが多いです。他の先天異常を伴う発達緑内障は、全身的な先天異常を伴うことがあります
引用:日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page11
発達緑内障の原因
発達緑内障の多くは、遺伝性はなく、原因ははっきりわかっていませんが、CYP1B1という遺伝子に変異をみとめるケースが報告されています。
引用:日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page11
発達緑内障の治療方法
特に乳幼児の緑内障は急速に悪化して、眼球拡大が進行すると、たとえ眼圧がコントロールされたとしても視機能が著しく障害されてしまう結果になりやすいので、多くの場合、早期に手術療法を行います。
引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ryokunai_ryokunai.jsp