甲状腺疾患の症状や原因、治療方法とは?

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甲状腺疾患とは
甲状腺疾患とは、甲状腺の異常や障害によって引き起こされる症状の総称です。甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンの分泌過剰による甲状腺機能亢進症や、分泌不全による甲状腺機能低下症、急性・慢性甲状腺炎、単純性甲状腺腫、甲状腺がんなどがあります。甲状腺ホルモンの異常による病気は、全身に様々な症状が現れ、どこが悪いのか判らず「いつも調子が悪い状態」になります。そして、気のせいと思ってしまったり、怠け者と誤解されている人も少なくないのです。
引用:友部セントラルクリニック http://www.tomobe-cc.net/tounyo-koujyosen.html
ドクターの解説甲状腺疾患の症状
1 甲状腺機能の異常 甲状腺の機能が亢進(こうしん 過度に高まること)してホルモンの分泌が過剰になるのが「甲状腺機能亢進症」で、代表的なものはバセドウ病です。バセドウ病の原因は自己免疫疾患と考えられており、動悸、喉(甲状腺)の腫れ、眼球が飛び出て見えることが、主な症状です。一方、甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなるのが「甲状腺機能低下症」で、橋本病が代表格です。橋本病も自己免疫疾患が原因と考えられており、むくみやだるさ、無気力などが典型的な自覚症状になります。 2 甲状腺の炎症 甲状腺が炎症を起こす病気は3つあります。1つ目の「急性化膿性甲状腺炎」は、細菌感染によって炎症を起こし、甲状腺に痛みが出ます。次に「亜急性甲状腺炎」は原因がわかっていませんが、ウイルス説が有力です。症状としては甲状腺に腫れや痛み、しこりなどが起こります。急性と比較し、亜急性は中年女性に多く、症状も早く治ります。また、甲状腺機能の異常として紹介した橋本病(慢性甲状腺炎)も甲状腺に炎症を起こすため、甲状腺炎の1つとしても数えられます。 3 甲状腺腫瘍 甲状腺腫瘍の8~9割は、特に治療の必要のない良性のものです。直径2cm以下の初期の甲状腺腫瘍では、自覚症状はほとんどありません。腫瘍が大きくなると、首の腫れやしこり、ものを飲み込むときの違和感などの症状が現れることがあります。
引用:沢井製薬 https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/201704.html
ドクターの解説甲状腺疾患の原因
①甲状腺疾患は、甲状腺ホルモンの過剰や低下で起きる 甲状腺の病気は、腫瘍ができる場合(甲状腺腫)や炎症が起こる場合(甲状腺炎)を除いて、そのほとんどが甲状腺ホルモンの合成・分泌過剰あるいはその低下によって起こります。なぜ、そのような過剰や低下が起こるのかというと、甲状腺が“免疫”によってホルモン調節の仕組みを狂わされてしまうからです。免疫はときに勘違いをおこして自分の体を外敵と間違えて攻撃してしまうことがあります。これがホルモンの過剰や低下をまねいてしまいます。 ②免疫が甲状腺を攻撃してしまう たとえばバセドウ病の場合、免疫が勘違いを起こして、甲状腺を異常に刺激する抗体をつくります。そして、この抗体が甲状腺を刺激することで甲状腺ホルモンを過剰につくらせてしまいます。橋本病の場合は、甲状腺の細胞に免疫の一部であるリンパ球が誤作動を起こして攻撃します。これにより甲状腺は炎症を起こし、細胞が傷ついてしまうことによって甲状腺ホルモンが造られなくなり、ホルモン不足に陥ります。従って、甲状腺ホルモンの異常は免疫機能の誤作動によって発生するということになります。 ③実質の原因は遺伝? 実は、免疫誤作動の原因はまだはっきりと結論はでていません。現在のところでは遺伝による可能性が高いのではないかといわれていますが、結論は出ていません。遺伝説が有力だからといって、それだけで甲状腺の病気になるわけではありません。自分の家系に甲状腺の病気の方がいるから自分も甲状腺の病気になってしまうとは言い切れないので、過度に心配せずご相談ください。
引用:友部セントラルクリニック http://www.tomobe-cc.net/tounyo-koujyosen.html
ドクターの解説甲状腺疾患の検査法
甲状腺機能に異常があるかどうかは、甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの血中濃度を測定すればわかりますが、病因を特定するには自己抗体検査が必要です。甲状腺腫瘍が良性か悪性かきちんと鑑別するには、超音波・シンチグラフィー・CTなどの画像検査や甲状腺腫瘍の組織検査である穿刺吸引細胞診を行う必要があります。
引用:金地病院 http://www.kanaji.jp/kouzyousenkensa/
ドクターの解説甲状腺疾患の治療方法
バセドウ病、あるいは橋本病の治療は、薬物療法が中心になります。定期的に行なわれる血液検査をもとに、バセドウ病の場合は甲状腺ホルモンを抑える薬を、橋本病の場合は甲状腺ホルモンを補充する薬を服用し、血液中の甲状腺ホルモンの量をコントロールしていきます。こうした治療の過程で甲状腺の腫れはおさまり、耐えられないような自覚症状も緩和していきます。ただし、薬物療法による治療は長期にわたることがあります。途中で治療をあきらめたり、自己判断で薬の服用を止めたりしないように、根気よく治療を受けなければなりません。 バセドウ病の方で薬物療法だけでは症状が改善されない方、あるいは薬物療法以外の治療を望まれる方には、放射線療法(アイソトープ治療)や手術療法が医師から推薦されます。このふたつの治療効果には、たいへん目ざましいものがありますが、治療を受ける方の年齢や身体的条件、ライフスタイルに対する考え方などで、その治療法が「適する・適さない」といった面があります。 医師からの説明をよく理解した上で、治療を受けましょう。
引用:総合南東北病院 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200808/clinic.htm
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