乳腺線維腺腫の症状・原因・治療方法とは?
乳腺線維腺腫(読み方:にゅうせんせんいせんしゅ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
川口正春 医師(せやクリニック 院長)
乳腺線維腺腫とは
線維腺腫は結合織性および上皮性混合腫瘍の一つで、25歳以下の女性においては最も多い良性疾患です。腫瘤を自覚する場合もありますが、自覚症状はなく乳がん超音波検査で指摘されることも多いです。
マンモグラフィでは境界明瞭な類円形あるいは分葉状の腫瘤として描出されますが、腫瘤として指摘されない場合も多いです。また、超音波では境界明瞭な類円形あるいは分葉状の低または等エコー腫瘤像を呈します。引用:AIC八重洲クリニック
http://breast-imaging.mri-mri.com/02knowledge/06_nyusensenisenshu.html
乳腺線維腺腫の症状
・自覚症状は無い
・まれに腫瘤(しこり)を自覚する場合がある引用:AIC八重洲クリニック
http://breast-imaging.mri-mri.com/02knowledge/06_nyusensenisenshu.html
乳腺線維腺腫の原因
思春期以降に発症することが多いので、卵巣ホルモンが何らかの発症原因になっていると考えられてます。
引用:川崎市立 井田病院
http://www.city.kawasaki.jp/33/cmsfiles/contents/0000037/37855/ida/shinryou/nyuusen/nyuusensymptom.html
乳腺線維腺腫の検査法
しこりには痛みがなく可動性で、乳房自己検診のときに触れると、周囲の組織と明瞭な境界が感じられます。このような特徴をもつしこりはがんである可能性が低いことを医師に示唆します。それでも悪性(がん)ではないことを確認するために、通常はしこりの一部または全体を切除し、顕微鏡で検査します(生検)。局所麻酔をかけて行います。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/22-女性の健康上の問題/乳房の病気/乳房の線維腺腫
乳腺線維腺腫の治療方法
線維腺腫は癌化することはないので、基本的には経過観察のみで構いません。
切除の対象になるのは、明らかに美容上の問題となるほど大きくなったものや、発育が比較的早い巨大線維腺腫と呼ばれるもので、頻度は高くありません。引用:川崎市立 井田病院
http://www.city.kawasaki.jp/33/cmsfiles/contents/0000037/37855/ida/shinryou/nyuusen/nyuusensymptom.html
患者さんのなかで意外に多いのが、乳腺線維腺腫のしこりを乳がんだと思い込み、診断を恐がってなかなか来院しないというケースです。かなり長い期間ひとりで悩み、思い詰めて来院してみたら乳腺線維腺腫だったという人は多く、「こんな事ならもっと早く来ればよかった」と皆さんおっしゃいます。万一、乳がんだった場合は早期発見・早期治療で大きく差が出ますし、乳腺線維腺腫だと早くわかれば、悩む必要もなくなります。気になるしこりができたら一人で悩まず、早めに専門医の診察を受けてみてください。