甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状や原因、治療方法とは?
甲状腺機能亢進症(読み方:こうじょうせんきのうこうしんしょう、別名:ばせどうびょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
遠藤渓 医師(遠藤クリニック 院長)
目次 -INDEX-
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とは
甲状腺機能亢進症は甲状腺が働きすぎている状態で、甲状腺ホルモンの値が高く、身体の重要な機能が働く速度が上昇します。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/12-ホルモンと代謝の病気/甲状腺の病気/甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状
一般的に甲状腺機能亢進症では、食べても食べてもやせてしまう、疲れやすい、よく眠れない、心臓がどきどきするなどの動悸、汗をかきやすい、下痢しやすい、(女性では)生理がなかなか来ないといった症状があります。また、手の指が小刻みに震える、毛が抜けやすいといった症状も見受けられます。また、未治療の甲状腺機能亢進症に過度のストレス等が加わった結果、重い甲状腺機能亢進症となってしまうことがあります。これを甲状腺クリーゼと呼び、集中治療を要することがあります。
引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000136.html
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の原因
最も一般的な原因は以下のものです。
・バセドウ病
・甲状腺炎
・中毒性多結節性甲状腺腫引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/12-ホルモンと代謝の病気/甲状腺の病気/甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の検査法
甲状腺が比較的柔らかくはれていて、痛みやしこりがなく、血液検査で甲状腺ホルモン(fT3および/またはfT4)値が高ければ、甲状腺機能亢進症が疑われます。そして、血液検査でTSH受容体抗体もしくは甲状腺刺激抗体(TSAB)がはっきりと陽性であることが確認できれば、甲状腺機能亢進症の可能性が高いと判断し、専門的な治療を始めます。
しかし、甲状腺機能亢進症の中にはTSH受容体抗体が陰性~弱陽性のケースがあり、血液検査だけでは診断が難しいことがあります。この場合は、ラジオアイソトープを用いた画像検査を行います。123Iという放射性ヨードのカプセルを飲み、24時間後に甲状腺に取り込まれている放射性ヨードの量を測定します。甲状腺機能亢進症では、取り込みの割合(放射性ヨード摂取率といいます)が高くなることが特徴であり、この検査によって正確な診断を行うことが可能です。引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000136.html
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療方法
治療の目的は血液中の過剰な甲状腺ホルモンを正常化することです。治療法には内科的治療、外科的治療、放射線治療の三つがあります。
引用:東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科
http://www.twmu.ac.jp/TWMU/Medicine/RinshoKouza/021/patient/hormone/basedou/basedou_p05.html