便秘(便秘症)の症状・原因・治療方法についてご案内
便秘(便秘症)(読み方:べんぴ、別名:べんぴしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
半田理雄 医師(医療法人晃生会 半田クリニック 副院長)
便秘(便秘症)とは
週に2回程度しか便通がなく、ときには1週間以上お通じがないこともあり、お腹の不快感を感じるときに便秘、あるいは便秘症といいます。
引用:エーザイ株式会社
http://www.eisai.jp/diseases-and-symptoms/detail/pbaid_3_nodeid_229_faqid_256_detail.html
原因は生活習慣だけでなく、ストレス等の精神的なものも影響します。
また、物理的には大腸の長い方は便秘になりやすいと言われています。
腸が長いと、排泄までの間に水分を吸収されるため、お通じが固くなり出にくくなることが多いからです。
便秘(便秘症)の症状
排便機会の減少だけでなく、残便感や腹痛、腹部膨満感(お腹が張る感じ)、食欲不振などがあります。ただし、排便回数は人により異なりますので、3日に一回でも、不快でなければ便秘とはいいません。
引用:エーザイ株式会社
http://www.eisai.jp/diseases-and-symptoms/detail/pbaid_3_nodeid_229_faqid_256_detail.html
便秘(便秘症)の原因
排便は、大腸が蠕動(腸が動くこと)することで便を直腸へ送り出し、便が直腸にたどり着くと直腸肛門機能によって排便反射が起こることで、排便が起こります。この“大腸の蠕動が低下すること”と“排便反射が低下すること”で便秘となります。
引用:浅草クリニック
http://www.asakusa-clinic.or.jp/mobile/disease/constipation/
便秘(便秘症)の検査法
まず詳しい病歴の聴取を行います.そして肛門の周囲をみたり,おなかを触ったり肛門から指を入れて直腸を触れて便のかたまりがあるかなどを調べます.おなかのレントゲン検査で大腸の構造,大腸のガスや便の貯まっている状態,仙骨の形などをみます.さらに必要であれば,腸の造影検査や,直腸肛門内圧検査などを行うこともあります.
引用:日本小児外科学会
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/14c2wn
便秘(便秘症)の治療方法
便秘は1週間に1~2度のお通じがあり、症状が軽度であればセルフケアによる改善が可能です。運動する、食物繊維の多い食べ物を積極的に摂る、善玉菌で腸内環境を整えるなどセルフケアを行い、必要に応じて緩下剤や整腸剤など便秘治療薬を活用してみましょう。便秘治療薬は選び方などに注意が必要です。
引用:第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/14_benpi/index2.html
また適度な運動をして、腸を動かすように努めて下さい。
便秘は時に身体の良くない状態を伝えるサインとなることがあります。
安易に考えず、気になる時は必ずかかりつけの病院で診察を受けましょう。